本格的な暑さが来る前から熱中症には要注意!乳幼児は特に注意する必要があります。
熱中症は夏前から要注意
気温が少しずつ上がっていて、
初夏を感じさせる陽気も増えてきていますが、
熱中症対策はこの時期から必要なことをご存知ですか?
熱中症というと7~8月の真夏の時期を
思い浮かべるかもしれませんが、
熱中症で救急搬送される人は
5月下旬から増加し始めるんです。
まだ暑さも厳しくないこの時期に、
なぜ熱中症対策が必要なのか?
この時期はまだ暑さに体が慣れていないからです。
暑さに体が慣れていないと、
体は汗をかきにくい状態になっています。
人間は汗をかくことで体温を下げますが、
汗をかきにくい状態だと、なかなか体温が下がらず、
熱中症になりやすいんです。
さらに、5~6月は突然気温が上がる日がありますよね。
前日までは長袖のシャツでちょうどよい気温だったのに、
翌日は一気に気温が上がって真夏日になることも
珍しくありません。
突然気温が上がると、
その気温の変化に体がついていけず、
体温調節がうまくできずに熱中症になりやすくなります。
そのため、本格的な暑さが来る前のこの時期から、
熱中症対策は必要なんです。
子供は熱中症になりやすい
小さなお子さんがいる人は、
特に熱中症対策には気をつける必要があります。
乳幼児は、大人に比べて熱中症になるリスクが高いのです。
乳幼児は、体温調節機能がまだ未発達ですので、
外気温が高ければ、体温も高くなる傾向にあります。
また、子供は背が低いので、
地面からの熱(輻射熱)の影響を受けやすい
という特徴もあります。
さらに、大人は体重の6割が水分ですが、
乳児はその割合が8割にも達します。
そのため、脱水症状を起こしやすいのです。
大人の場合、暑いと感じたら、自分で水分補給をし、
涼しいところに移動できますが、
小さな子供は自分でできないことも多く、
自分で熱中症対策を行えないですよね。
このような理由から、
子供は熱中症になるリスクが高いと言えます。
子供を熱中症から守るには?
子供を熱中症から守るためには、
周囲の大人が気をつけなければいけません。
まずは、外出する時には帽子をかぶせて、
風通しの良い涼しい服装にしましょう。
また、日中の一番暑い時間帯は避け、
午前中の早い時間や夕方に外出すると良いでしょう。
室内にいる時でも、
室内の温度と湿度には注意してください。
赤ちゃんにクーラーは良くないのでは?
と思うかもしれません。
使いすぎて冷えさせないように注意する必要はありますが、
快適な室温・湿度を保つためにはクーラーは必要です。
そして、屋外でも室内でも、
水分補給はこまめに行ってください。
「のどが渇いた」と訴える前に、
少しずつ水分を飲ませるようにしましょう。
乳幼児と一緒に外出すると、
どうしても大人の都合で行動してしまうことも多いのですが
大人である自分が大丈夫でも、
子供は暑さを感じて熱中症になってしまうこともあります。
自分の都合よりも、子供の体調を一番に考えて、
外出時もこまめな水分補給と
涼しい場所での休息を忘れないようにしましょう。