イメージ画像

ゆっくりよく噛んで食べることは、最も簡単にできる健康法です。




ゆっくり噛んで肥満防止

140527-5

子供の頃、親や学校の先生に
「ゆっくりよく噛んで食べなさい」、
「早食いはダメ」と言われてきましたよね。

なぜ、ゆっくりよく噛むことが大事で、
早食いは良くないのでしょう?

その理由の1つは、早食いは肥満につながるからです。

脳の視床下部には、満腹中枢があります。

この満腹中枢は、血液中のブドウ糖の濃度が上昇すると、
「もう食べなくてよい」という指令を出します。

この指令が出ると、満腹だと感じて、
食べるのを止める仕組みになっています。

でも、この満腹中枢が働くのは、
食べ始めてから20~30分程度かかりますので、
早食いだと満腹中枢が働き出す前に食べ過ぎてしまい、
肥満につながるのです。

実際に愛知県で行われた疫学調査でも、
早食いの人はBMI値が高い傾向にあることがわかっています。

ゆっくり噛んでダイエット

131226-7

ゆっくりよく噛んで食べると、
満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防止するだけでなく、
食後にエネルギーが消費されやすくなって、
ダイエット効果があることがわかりました。

東京工業大学の研究で、平均25歳の男性10人に
300kcalの固形食品を1回はできるだけ早く食べ、
もう1回はできるだけゆっくり食べてもらって、
その後のエネルギー消費量や血流量を調べたところ、
できるだけ早く食べた場合の消化・吸収のための
エネルギー消費は0.4kcalだったのに対し、
ゆっくり食べた場合は10kcalを消費することがわかりました。

この差は1年間で脂肪1.5kg、
1万1000kcalに相当するとのことです。

このように具体的な数字を見ると、
ダイエットのためにゆっくりよく噛んで食べよう
と思うのではないでしょうか?

ゆっくりよく噛むことは、
最も健康的で簡単なダイエット方法なのかもしれません。

ゆっくり噛んでストレス解消

130610-8

噛むことはストレス解消にもなります。

噛むこととストレス解消が関係しているなんて、
ちょっと意外ですよね。

ストレス解消やリラックスには、
幸せホルモンと呼ばれるセロトニン
増加させる必要があります。

セロトニンを増やすには、
リズミカルな運動が効果的なんです。

一定のリズムでよく噛むと、
セロトニンの分泌を促しますので、
よく噛んで食べることはストレス解消につながるんです。

野球選手やサッカー選手が
ガムを噛みながら試合に臨んでいるのは、
余計なストレスを取り除いて、
プレーに集中するためなんですね。

このほかにも、ゆっくりよく噛んで食べることは
消化促進や脳の活発化、虫歯予防などの効果もあります。

ゆっくりよく噛んで食べるのは、
誰でもすぐに始められる健康法です。

今日から、「ゆっくりよく噛むこと」を意識して
食事をするようにしましょう。





タグ



2014年5月29日 | カテゴリー:健康全般 食生活

あわせて読みたい関連記事