インフルエンザの流行前に予防接種を受けましょう。予防接種はいつごろ受けるのがベスト?
インフルエンザ予防はワクチン接種で
毎年12月ごろから、
全国的にインフルエンザが大流行しますよね。
インフルエンザは予防が大切です。
インフルエンザの予防法というと、
手洗いうがいの励行やマスクの着用、
人ごみを避けるなどがありますが、これらの予防法は
インフルエンザが流行している時期のものですよね。
流行前からしておいたほうが良い予防法といえば、
インフルエンザのワクチン接種です。
インフルエンザのワクチンは、
接種したからといって100%インフルエンザを
予防できるわけではありません。
でも、重症化を防いだり、
感染しても軽症で済ませる効果があるんです。
厚生科学研究班の報告では、
65歳以上の健康な高齢者の場合、
ワクチン接種によって約45%の発病を防ぎ、
約80%の死亡を阻止する効果があったんです。
たとえ発病を完全には予防できなくても、
重症化を予防できるのであれば、
ワクチン接種を受ける価値は十分にあると思いませんか?
65歳以上は定期接種
重症化を防いでくれるインフルエンザワクチンですが、
65歳以上の高齢者は定期接種になっていることを
知っていますか?
インフルエンザの予防接種が定期接種として受けられるのは、
65歳以上の人、60~64歳で心臓や腎臓、
呼吸器に障害のある人、
ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害がある人
となっています。
予防接種にかかる費用の一部(自治体によっては全額)
を自治体が負担してくれますので、
費用の詳細はお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
0~64歳までの人は任意接種となりますので、
費用は全額自己負担となります。
ただ、全額自己負担といってもそれほど高額ではなく、
病院によって差はあるものの、
3000円程度のところが多いようです。
予防接種はいつ受ける?
では、予防接種はいつごろ受けるのがベストなのでしょう?
インフルエンザワクチンの効果は、
接種後すぐに現れるわけではなく、
大体2週間後から効果が現れます。
そして、効果は5ヶ月程度続きます。
インフルエンザが流行するのは、
12月ごろから3月ごろまでと考えると、
11月中旬に予防接種を受けておくと、
インフルエンザの流行期間を
しっかりカバーできることになります。
6ヶ月から13歳未満は2回接種となっていて、
接種間隔は2~4週間空ける必要があります(できれば4週間)
ので、11月上旬には1回目を接種するようにしたほうが
良いでしょう。
卵アレルギーの人は要注意
インフルエンザワクチンは、
製造過程で鶏卵を使っていますので、
卵アレルギーの人は注意が必要です。
ただ、卵アレルギーを持っている人全員が
インフルエンザワクチンを接種できないというわけではなく、
接種してはいけないのはアナフィラキシーショックを
起こすほど強いアレルギーを持つ人です。
ワクチンに使われている鶏卵の量はごく微量ですので、
軽いアレルギー反応程度の人は接種することは可能です。
接種しないリスクと副反応のリスクをよく考慮して、
医師と相談の上、接種するかどうか決めてください。