イメージ画像

飽和脂肪酸やコレステロールは悪いもの?飽和脂肪酸とコレステロールについて知りましょう。




飽和脂肪酸は体に悪い?

141201-3

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。

最近、注目を集めているのは不飽和脂肪酸です。

不飽和脂肪酸には
オメガ3系脂肪酸やオメガ6系脂肪酸があります。

オメガ3系脂肪酸には、青魚に含まれるEPAやDHAなどがあり、
善玉コレステロールを増やすことで
血液をサラサラにする効果があるからです。

オメガ6系脂肪酸は、
体内で合成できない必須脂肪酸になります。

乳製品や肉類などに含まれる飽和脂肪酸は、
中性脂肪や悪玉コレステロールを増やして
動脈硬化の原因となるため、
不飽和脂肪酸に比べて飽和脂肪酸は
健康に悪いものとされてきました。

でも、「飽和脂肪酸=悪」というのは間違いなんです。

飽和脂肪酸は重要なエネルギー源になりますし、
飽和脂肪酸の摂取量が少なすぎると
脳出血を起こすリスクが高くなるんです。

また、アメリカのオハイオ州立大学の研究で、
飽和脂肪酸の摂取量を2~3倍に増やしても
血中濃度は上昇しない、
むしろ炭水化物を減らして飽和脂肪酸を増やすと、
血中濃度は低下する傾向にあることがわかっています。

飽和脂肪酸は多すぎても少なすぎても健康に悪いもので、
「飽和脂肪酸=悪」ではなく、
適量を取るのが一番良いものなんです。

厚生労働省によると、
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の摂取割合は1:1.5~2で、
飽和脂肪酸は摂取エネルギーの4.5%~7%未満が
良いとしています。

コレステロールの役割=細胞や神経を守る

130617-1

飽和脂肪酸はなぜ悪いものとされているのか?

それは、コレステロールが増えてしまうからです。

コレステロールの血中濃度が上がれば、
動脈硬化が進んでしまいますよね。

でも、コレステロールって
動脈硬化を促進させる悪者の役割だけなのでしょうか?

コレステロールの役割をご紹介します。

コレステロールの役割の1つ目は、
細胞膜を作っていることです。

人間の体は小さな小さな細胞が集まってできていますよね。

その細胞を覆っている膜は
コレステロールを原料としているんです。

細胞膜は、細胞に必要な酸素や栄養素を取り込み、
老廃物を排出する役割を果たしていますので、
人間が生きていく上でコレステロールは
欠かすことができないものと言えるんです。

また、コレステロールは脳の神経細胞を覆って
保護する役割も果たしています。

コレステロールの役割=ホルモンを作る

cont05-1

男性は男性ホルモンが多いため男性的な体になり、
女性は女性ホルモンが多いため女性らしい体つきになりますが、
この男性ホルモン(アンドロゲン)と
女性ホルモン(エストロゲン)の構成成分が
コレステロールなんです。

また、副腎皮質ホルモンの成分にも、
コレステロールは欠かすことができません。

コレステロールは悪いものと考えがちですが、
コレステロールが100%悪いというわけではなく、
人間が生きていくためには必要な成分なんです。

ただ、取りすぎると体に悪い、
動脈硬化を促進するというだけです。

飽和脂肪酸もコレステロールも、健康に悪いものと決めつけず、
適量を取るようにしましょう!





タグ



2014年12月1日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事