冬は漢方薬のひとつでもある「しょうが」を上手に使って、健康になりましょう!
冬はしょうがで健康になろう!
薬味や香辛料としてしょうがは
日本の食卓に欠かせないものですよね。
日本人にとって、しょうがは薬味などに使う
「野菜の一種」というイメージが強いのですが、
しょうがは漢方薬のひとつでもあるのです。
代表的な漢方薬の70%には
しょうがが配合されているとも言われています。
しょうがの効能は唾液の分泌による消化の促進、
嘔吐の抑制、鎮痛、鎮痙、鎮咳、脂肪燃焼などです。
さらに、しょうがには冬にうれしい効能もあるんです。
それは、体を温める効果と血行促進効果です。
しょうがは体を温めてくれますので、
冷え性対策にも使えますし、
血行促進効果は新陳代謝のアップにもつながります。
冬は体温が下がりやすく代謝が落ちる時期なので、
冬はしょうがを使って冷え知らずで健康になりましょう。
しょうがの目的別食べ方
しょうがを食べる時は、
その目的によって食べ方を変える必要があります。
しょうがの辛味成分はジンゲロールという成分ですが、
ジンゲロールは加熱したり乾燥させたりすると、
ショウガロールという成分に変化します。
ジンゲロールは末梢血管を拡張させて、
血行を促進する効果があります。
末梢血管が拡張して血流量が増えると、
皮膚の表面温度は上がります。
そうすると、そこから熱が体外へ放散されますので、
体温が下がるんです。
そのため、風邪の引き始めには
ジンゲロールを摂取すると有効ですので、
生のしょうがを食べるようにしましょう。
逆に、体を温めたいときはジンゲロールでなく、
ショウガロールを摂取するようにしましょう。
ショウガロールは100℃以下でじっくり加熱した場合や
乾燥させたしょうがに含まれます。
ショウガロールは胃や腸の壁を刺激して、
体温を上げる効果があるんです。
冷え性の人は乾燥させたしょうがや
じっくりと100℃以下で加熱したしょうがを食べると
良いでしょう。
食べすぎは要注意!
しょうがが漢方薬に使われるくらい健康に良い食べ物だとしても
食べすぎには要注意です。
しょうがを大量に食べると、胸焼けや下痢、
胃腸の膨満感などの症状が現れますので、
胃腸の弱い人や胃潰瘍歴のある人は、特に注意してください。
また、しょうがには血糖値の上昇を抑制する働きがあります。
健康な人であれば、血糖値が下がりすぎることはありませんが、
糖尿病の人は血糖値が不安定で、急降下するリスクがあり、
低血糖になってしまうかもしれません。
さらに、しょうがには血行促進効果がありますが、
同時に血液の凝固を抑制します。
つまり、血液が固まりにくくなってしまうんです。
そのため、血液が止まりにくくなってしまうかもしれませんので、
ワーファリンなどの薬を飲んでいる人は気をつけましょう。
でも、これらは大量に食べた場合です。
適量を守って食べれば、健康に良いことは間違いありません。
しょうがを適量食べて、冬を健康に乗り切りましょう!