インフルエンザのワクチンは本当に予防効果はあるんしょうか??
インフルエンザワクチンは意味がないの?
今シーズンも季節性のインフルエンザが猛威を振るっていますが、
皆さんはインフルエンザのワクチン接種を受けていますか?
インフルエンザの最も有効な予防法は、
ワクチン接種と言われていますが、これは本当なんでしょうか?
あなたの周りに
「予防接種をしたのに、インフルエンザになった」
という人がいませんか?
また、インターネットでも
「インフルエンザの予防接種は意味がない」
という記事を載せたサイトが複数あります。
結論から言うと、
インフルエンザのワクチン接種は効果があります。
確かに、ワクチンを接種したのに、
インフルエンザにかかってしまうことはあります。
ワクチンを打ったからといって、
100%発症を予防できるわけではありません。
でも、平成11年度厚生労働科学研究班の研究によると、
65歳以上の健康な高齢者はインフルエンザのワクチンによって、
インフルエンザの発症を
約45%阻止することができるとしています。
また、WHOは「妊娠のすべての段階にある妊婦」、
「生後6ヶ月~5歳の子ども」、「高齢者(65歳以上)」、
「慢性疾患のある人」、
「医療従事者」は毎年ワクチン接種をするように推奨しています。
「インフルエンザのワクチンは意味がない」というのは、
ワクチンを打ったのにインフルエンザに
かかってしまったという人がいたり、
副作用が過大評価されていたり、
30~40年前のデータが用いられている場合があるからなんです。
インフルエンザワクチンの有効性
では、インフルエンザワクチンの有効性を
具体的なデータで確認してみましょう。
アメリカのインフルエンザワクチンのデータによると、
65歳未満の健常者はワクチン接種によって、
インフルエンザの発症を70~90%減らすことが可能なんです。
65歳以上の高齢者だと、
インフルエンザによる肺炎や入院を30~70%減らします。
介護施設の入居者の場合は、発症を30~40%、
入院を50~60%、死亡のリスクを80%減らすことができます。
次に小児のデータです。
慶応大学の研究チームによると、
15歳以下の小児はワクチン接種によって
約6割は発症を抑えられるそうです。
インフルエンザワクチンは発症を
100%予防できるわけではありません。
でも、予防効果はきちんとありますし、
発症しても重症化せずに軽症で済むようになるんです。
今シーズンも病院などでインフルエンザの集団感染があり、
高齢の入院患者が死亡するケースが出ています。
それなら、ワクチン接種を受けておいて、
リスクを最小限にしたほうが良いと思いませんか?
インフルエンザのワクチン接種を注意すべきなのは?
インフルエンザワクチンは、
発症や重症化の予防に効果がありますが、
接種する時に注意しなければいけない人がいます。
それは、卵アレルギーを持つ人です。
インフルエンザワクチンは、製造過程で鶏卵を使いますので、
卵アレルギーがある人は
アレルギー反応が出る可能性があるんです。
ワクチンの添付資料にも卵アレルギーは
「接種要注意者」と書かれています。
ただ、卵アレルギーの人が全員ワクチン接種を
受けられないわけではありません。
ワクチン接種を受けてはいけないのは、
卵を食べてアナフィラキシーショックを起こすほどの
重症なアレルギーを持つ人です。
それほど重症なアレルギーではない人は、
医師と相談の上、接種するか決めると良いでしょう。