日本人の国民病である高血圧。血圧を下げる方法を知りましょう。
血圧を下げる食事
日本人の国民病といえば高血圧です。
厚生労働省の調査によると、
日本人の高血圧の患者数は約900万人と推計されています。
高血圧を放っておくと、動脈硬化が進行し、
脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がりますので、
高血圧と診断された人は、
血圧を適正値まで下げなければいけません。
血圧を下げる方法は、
食事と運動、そして薬剤の3つがあります。
まずは、血圧を下げる食事から見てみましょう。
ナトリウムは体内に水分を溜め込む性質がありますので、
塩分は控え目にしなければいけません。
また、ナトリウムを体外へ排出するために、
カリウムを積極的に摂取すると良いでしょう。
カリウムは野菜や果物に豊富に含まれています。
また、血液がドロドロだと血流が悪く、
血管壁に負担をかけて血圧が高くなってしまいますので、
血液をサラサラにすることで血圧を下げることができるんです。
血液をサラサラにする食べ物は、納豆や大豆製品、
きのこ類、海藻類、玉ねぎや緑黄色野菜があります。
血圧を下げる運動
次に、血圧を下げるための運動をご紹介します。
血圧を下げるための運動は、有酸素運動です。
2日に1回、30分程度のウォーキングやサイクリング、
水泳などの運動を続けると血圧を下げる効果があります。
有酸素運動を続けることで、交感神経の働きを抑えて、
血管を広げることで血圧を下げることができるんです。
ただ、運動直後は
一時的に心拍数が上がり血圧が高くなりますので、
運動をする時は、医師の指示に基づいて始めるようにしましょう。
また、無酸素運動は血圧を上げるだけで、
血圧を下げる効果は得られませんので、
必ず有酸素運動を行うようにして下さい。
血圧降下薬の服用は要注意
食事療法や運動療法では、思うように血圧が下がらず、
医師から血圧降下薬を処方されることもあると思います。
血圧降下薬を服用すると、血圧は確かに下がるのですが、
副作用もあるので注意が必要です。
血圧降下薬には、
交感神経を抑制して血圧を下げるものや
尿量を多くして血液量を減らし血圧を下げるものがあります。
これらの作用が効きすぎると、
めまいや立ちくらみを起こしてしまうので、
注意しなければいけません。
特に高齢者は、薬剤の代謝が悪く、
薬剤の作用が強く出ることが多いですので、
血圧降下薬を服用する時は血圧がどのくらい下がったかだけでなく、
そのほかの自覚症状にも気をつけましょう。
血圧を下げるワクチン?
血圧降下薬は血圧を下げる効果はありますが、
毎日1日1回は服用しなければならないので、
面倒に思い、服用を自己中断する患者さんも多いです。
確かに、1日1回の服用を
ずっと毎日続けなければいけないのは大変ですよね。
特に、高血圧は自覚症状がありませんので、
薬を飲んでも血圧を測らない限り、
薬の効果を確認することができないんです。
1日1回の服用を面倒に思っている人に朗報です。
大阪大学がラットを用いた実験で、
高血圧を治療できるワクチンを開発したんです。
まだラット実験の段階ですが、
ラットは1回ワクチンを投与すると、
効果は半年間持続したとの事です。
これを人間に応用することができれば、
近い将来は高血圧の治療は1年に1~2回のワクチン接種のみでOK
ということになるかもしれませんね。
ただ、高血圧は治療よりも予防することが大切ですので、
健康的な食事と適切な運動習慣で
高血圧を予防するようにしましょう。