鼻をほじると健康に悪い?鼻をほじることでの健康への影響を知りましょう。
鼻をほじって鼻血
鼻くそを取ろうと思って鼻をほじることはあると思います。
また、無意識のうちに鼻をほじる癖がある人も
いるのではないでしょうか。
鼻くそを取るためには
鼻をほじるのはある意味仕方がないこととも言えますが、
鼻をほじるのは最低限にしなくてはいけません。
なぜなら、鼻の穴に指を入れて鼻をほじるという行為は、
健康上の思わぬリスクが潜んでいるからです。
鼻をほじることでのリスクの1つ目は、
鼻血が出やすくなることです。
鼻をほじる癖がある人の中には、鼻をほじっている時に、
うっかり鼻血を出してしまったという人もいると思います。
鼻の粘膜は弱く、少しの刺激で出血しやすいので、
鼻をほじっている時に鼻の血管を傷つけてしまうと、
鼻血が出てしまいます。
また、一度鼻血が出ると、その傷ついた部分が弱くなって、
ちょっとした刺激でも出血しやすくなりますので、
注意が必要です。
鼻血が癖になって、
何度も同じ部位から出血して止まらなくなってしまったら、
粘膜をレーザーで焼くなどの治療をしなくてはいけません。
鼻をほじって感染症に
鼻をほじっていると、
鼻の粘膜を傷つけてしまうことがあります。
鼻血のように出血することはなくても、
粘膜に傷がついてしまうと、
そこから指についた細菌や鼻から吸い込んだ異物が
侵入しやすくなるんです。
そうすると、
インフルエンザや風邪にかかるリスクは増えますし、
傷口から細菌が入れば、
そこが化膿してしまうこともあります。
最悪の場合、傷口からの細菌の侵入が原因で、
そこが化膿し、さらにその細菌が血流に乗って全身に周り、
敗血症になって死に至るというリスクもゼロではないんです。
鼻をほじって感染を拡大させる可能性も
鼻をほじっていると、
自分が感染症にかかりやすくなるだけではありません。
周囲の人にも感染症をうつす可能性があります。
風邪の病原菌は、
鼻から空気を吸い込んだ時に鼻から侵入します。
そして、鼻の粘膜にくっついていることもあるんです。
外出から帰ってきて、手洗いうがいをしたとしても、
そこから鼻をほじってしまい、
その手でテーブルやドアノブなどを触ったら、
そこから感染が拡大することも十分に考えられます。
鼻をほじる癖がある人は、自分の健康だけでなく、
周囲の人の健康を悪化させている可能性があるんです。
また、頻回に鼻をほじっていると、
左右の鼻の穴を隔てている鼻中隔という部分に
穴が開くこともありますので、
鼻をほじる癖がある人は要注意ですね。
どうしても鼻くそが取れなくて鼻をほじる時は、
鼻をほじる前後でしっかり手洗いをして、
また鼻の粘膜を傷つけないように
細心の注意を払うようにしましょう。