イメージ画像

胃腸の感染症が増える季節。調理や食品の保存には最新の注意を!!




今年もO157などの感染症が流行の兆し

130805-8

毎年のことですが、今年も7月に入ってから
O(オー)157をはじめとする
腸管出血性大腸菌感染症の患者数がぐんと増えてきました。

7月第1週の時点で、
既に5週間連続で患者数が増加しており、
はやくも流行の兆しが見えます。

腸管出血性大腸菌感染症は、子供やお年寄り、
体力の低下している人などが感染すると、
重症化して命を落とすこともある恐ろしい病原菌です。

埼玉県では保育園の園児に集団感染も起きていて、
感染した園児のうち1名は溶血性尿毒症症候群と言う
重篤な合併症を発症して入院しました。

予防や感染防止を徹底し、
感染の拡大をくい止めなければなりません。

毒性が強く死亡例の多い食中毒

130805-9

日本で最初に患者からO157が検出されたのが1985年、
集団感染が多発してマスコミを通じ
国内に周知されたのは1996年と、
まだ歴史の浅い病原菌ですが、
これ以降毎年多くの感染者が発生し、死者を出しています。

2011年には、焼肉チェーン店が提供したユッケにより、
客が食中毒症状を発症し5名が死亡するという事件が
世間を騒がせました。

この時の原因菌はO111という、
やはり感染力と毒性の大変強い大腸菌でした。

このように、飲食店や旅館などで提供される料理や、
学校その他施設での給食が原因で集団感染が発生する
ケースがほとんどで、私達ひとりひとりが気をつけていても、
なかなか防げないというのが現状です。

原因となった食品(料理)は、焼肉、ステーキ、
生レバー、サラダなどです。

井戸水の使用にも注意が必要です。

毎日の食卓を自分達の手で守ろう

130805-10

気温が高くなってくると、
その他の食中毒菌も増えやすい環境ができます。

調理にあたっての予防を徹底して続けましょう。

1.新鮮な食品を吟味して購入し、消費期限を守る。

冷凍・冷蔵食品は、持ち帰りに時間をかけない。

2.持ち帰った食品は、手早く適切な温度で保存する。

生ものに触れる前後は手洗いを励行する。

魚や肉の汁が漏れていたら容器を換え、
他の食品につけないようにする。

3.冷蔵庫には食品を詰め込みすぎない。

おおよそ7割程度に抑える。

4.野菜はよく洗って使用する。

キャベツやレタスのような葉物は、
丸のまま切り始めず、1枚ずつ剥がして洗ってから切る。

5.まな板は、可能ならば
肉用・魚用・野菜用を用意して分けて使う。

1つのまな板で調理する場合は、
食品ごとに分けて切りその都度洗うようにする。

生で食べる野菜→加熱する野菜→肉・魚類の順番で使用する。

6.一度で食べ切れる量を作るよう心がけ、
残った食品の温め直しはなるべく避ける。

温め直す場合は、内部までしっかり加熱する。

7.台所や食卓を清潔に。

三角コーナーや流しのゴミ受けに
ゴミを長時間溜めておかない。

また、手拭きのタオルや台ぶきんは菌が増殖しやすいので、
こまめに洗って交換する。





タグ



2013年8月11日 | カテゴリー:感染症

あわせて読みたい関連記事