キャベツ、大根、オクラ、モロヘイヤ…野菜の恵みで胃腸を丈夫にしましょう。
キャベツは食べる胃腸薬
2013年は、4月、5月となかなか暖かくなりきらず
不安定な気温が続きました。
幸いなことに、野菜の価格は比較的落ち着いています。
お求め安い旬の野菜を、
たくさん食卓に取り入れたいものですね。
春先からしばらくの間、キャベツが美味しい季節です。
キャベツには、胃腸薬の名前にもなっている「キャベジン」
別名「ビタミンU」という特有の成分が含まれます。
傷ついた胃腸の粘膜を再生・修復する作用があり、
潰瘍の予防や治癒に役立ちます。
生キャベツをよく噛むことで生成されるリゾホスファチジン酸
にも、胃の修復作用があります。
また、ガン抑制成分のイソチオシアネート、スルフォラファン
なども含まれ、キャベツは胃腸に欠かせない野菜No.1
と言っても過言ではないでしょう。
ビタミンUは、冷蔵保存をすると増えることがわかっています。
早速、新鮮で大きなキャベツを買って、
冷蔵庫に常備しておきませんか?
大根おろしは汁も無駄にしないで
大根の「ジアスターゼ」という酵素が消化に良いということは、
割と広く知られているかと思います。
消化を助けるばかりではなく、胃酸過多を抑えて働きを整えます。
しかし、どのように食べれば、このジアスターゼを効率よく摂取
できるかはご存知ですか?
もしかすると、調理の段階で大切な部分をかなり
捨ててしまっているかもしれません。
まず、ジアスターゼは大根の葉に近い部分に、
特に多く含まれています。
熱に弱いので、大根おろしにして食べるのが一番。
それも皮ごとおろせば、抗酸化作用のある辛み成分
「イソシアシネイト」まで一緒に摂ることができます。
おろし汁にもたっぷりジアスターゼが含まれていますので、
汁ごと和え物にして食べるか、絞って使う時は汁を捨てずに
そばつゆを割ったり自家製野菜ジュースに混ぜたりと、
余すことなく使ってくださいね。
ネバネバ成分が胃腸に優しく効く
夏に美味しいオクラ。
その粘り気が、
暑さに疲れた胃を優しくサポートしてくれます。
「ペクチン」という食物繊維が優れた整腸作用を持ち、
また、山芋やレンコンなどのネバネバにも含まれる
「ムチン」という成分は、胃の粘膜を保護します。
滋養強壮効果もあって、夏の疲れには一石二鳥。
モロヘイヤもネバネバに整腸作用がありますが、
もう一つ期待できるのが便秘の解消です。
さっと火が通り、簡単に調理できますので、
おひたしにしたり汁物に入れたりしてたくさん食べましょう。