夜食を食べるとどんな影響がある?夜食の悪い影響3つとは、何・・?
夜食は血糖値が乱高下
夜食は健康に悪いと言われていますが、
具体的になぜ夜食が健康に悪いか知っていますか?
なんとなく夜食は健康に悪いからと思っているのと、
具体的に夜食はこういう理由があるから
健康に悪いと知っているのでは、
「夜食を食べたい」と思ったときの抑制力が違いますよね。
夜食が健康に悪い理由の1つ目は、
夜食を食べると寝ている時に血糖値が乱高下することです。
夜食を食べて寝ると、血糖値が落ち着く前に寝ることになります。
寝ている間に血糖値が上がると、
血糖値を下げるためのインスリンが過剰に分泌されて
一気に血糖値が下がり、就寝時低血糖になりやすいのです。
寝ているときに低血糖になると、眠りが浅くなり、
睡眠の質が低下しますので、夜食は健康に悪いことなのです。
夜食は太る!
夜食が健康に悪い理由の2つ目は、夜食を食べると太ることです。
夜食を食べると、
摂取カロリーをしっかり消費しないで寝ることになりますので、
消費されなかったエネルギーが脂肪に変わりやすいのです。
また、夜22時から翌2時はBMAL1というたんぱく質が
もっとも盛んに分泌される時間帯になります。
BMAL1はエネルギーを脂肪に変える働きがありますので、
BMAL1が多く分泌されている時間帯にエネルギーを摂取すると、
それだけ脂肪に変わりやすいというわけなんです。
さらに、夜はエネルギーの消費が抑えられる傾向にあるんです。
寝ている時は運動量が少ないので、
エネルギー消費量が少ないのですが、
夜のエネルギー消費が少ないのはそれだけが理由ではありません。
夜は「DIT(食事誘導性熱産生)」が少ないんです。
食事を食べると内蔵が活性化して熱が発生ますが、
その時のエネルギー消費をDITと言います。
DITは朝が最も高く、夜になるにつれて少なくなりますので、
夜食はエネルギーが消費されにくいのです。
夜食は脳機能にも影響
夜食は脳機能にも影響を及ぼします。
アメリカのマウスを使った研究によると、
普通なら寝ている時間にえさを与えて食事させると、
学習行動に悪影響を及ぼすことがわかったんです。
マウスは夜行性ですので、普通は夜に食事をします。
でも、日中にえさを与えたマウスとえさを与えなかったマウスでは、
学習や記憶に関する能力に差が出たんです。
日中にえさを食べたマウスは、
学習や記憶に関する脳の領域である海馬で、
シナプスの情報伝達効率が下がりました。
さらに、長期記憶に関与する
CREBという遺伝子の発現も低下したんです。
この実験結果がどこまで人間に当てはまるかは不明ですが、
夜食を食べると、脳の海馬に悪影響を及ぼして、
翌日の仕事や勉強の効率が低下する可能性があるんです。
夜食を食べることは、これだけの悪影響がありますから、
夕食をしっかり食べて、夜食は食べないようにしましょう!