欧米型の食事は健康にNG、和食を食べなくちゃダメって本当なの?
食習慣の欧米化は悪いこと?
年々、健康志向が高まっています。
健康になるためには、
まずは食生活を改善する必要がありますよね。
食べることは生命の維持に直結することですから、
健康と食生活が密接なかかわりを持っているのは
当たり前のことです。
では、「健康な食事」、「不健康な食事」といえば
どんな食事が思い浮かぶでしょうか?
多くの人は、健康な食事といえば伝統的な和食が思い浮かび、
不健康な食事といえば欧米型の食事が思い浮かぶと思います。
実際に、日本人に大腸がんや乳がんが増えてきているのは、
食生活の欧米化が関係しているとされていますよね。
でも、欧米の食生活って本当に健康に悪いんでしょうか?
欧米の食生活が健康に悪かったら、
欧米人の寿命は短いはずですよね。
WHOの平均寿命ランキングだと、1位は日本ですが
2位にアンドラ(スペインとフランスに挟まれた小さな国家)や
オーストラリア、イタリアなどが入っています。
オーストラリアはオセアニアですが、
食習慣は欧米に近いですよね。
この平均寿命ランキングを見ると、
欧米の食生活は特に健康に悪いということはないと思いませんか?
それに加えて、
最近は健康的な食事として有名になった地中海式の食事は、
地中海沿岸の食事ですよね。
地中海はヨーロッパにありますので、
やはり欧米型の食事が健康に悪いというわけではないんです。
和食は本当に健康に良い?
では、次に伝統的な和食は、
本当に健康に良いのかを考えてみましょう。
伝統的な和食が健康に良いとされる理由は、
食物繊維が豊富で、肉類や乳製品などの動物性脂肪が少なく、
野菜や魚介類をよく食べるからというものです。
確かに食物繊維が豊富で野菜や魚介類を食べ、
さらに動物性脂肪が少ないなら、健康に良いですよね。
カロリーは控えめですし。
でも、伝統的な和食には、1つだけ大きな欠点があるんです。
それは塩分が多いこと。
漬物や塩辛、佃煮などをよく食べますので、
どうしても塩分が多めになってしまうのです。
そのため、日本人は高血圧や胃がんの発症率が高いんですね。
結局はバランスが大切
欧米型の食事は、決して健康に悪いというわけではなく、
また伝統的な和食も完璧に健康に良いというわけではありません。
欧米の食事は悪いわけではなく、
和食も完璧というわけではない。
では、どんな食事をすれば良いのでしょう?
結局のところ、和食や中華、洋食問わずに、
とにかく栄養のバランスよく食べることが大切なんです。
野菜や果物、魚介類を多く食べて、
動物性脂肪や塩分は控えめにすると、
それが健康的な食事になります。
だから、洋食が好きなのに、
洋食は健康に悪いからと思い込んで、
洋食を避ける必要はありません。
洋食だって、栄養のバランスを考えた献立を作れば、
健康に良い食事になるのです。
欧米型の食事はダメ、伝統的な和食が一番と思い込まずに、
栄養のバランスを考えた食事を取るようにしましょうね!