糖尿病の高齢者は認知症になりやすい?糖尿病の高齢者が注意すべき4つのこと
高齢者の糖尿病=低血糖に注意
糖尿病を指摘されている高齢者、
糖尿病予備軍とされている高齢者は多いと思います。
糖尿病は血糖コントロールをして、
合併症を予防しなければいけませんが、
高齢者の糖尿病は日常生活を送る上で
注意しなければいけないことがあるんです。
高齢者の糖尿病は、低血糖に注意しなければいけません。
糖尿病は高血糖が続く病気ですので、
低血糖は関係ないと思うかもしれませんが、
そんなことはないんです。
糖尿病の高齢者は低血糖を起こしやすいのです。
特に、インスリン療法を行っていたり、
内服薬で血糖コントロールをしている場合は、
食事量が普段より少し少ないだけでも、
低血糖を起こすリスクがあります。
低血糖を起こすと冷や汗や頭痛が起こるだけでなく、
意識障害、最悪は死に至ることがありますので、
糖尿病の高齢者は低血糖を起こさないように、
食事量を一定に保てているか、
周囲がチェックする必要があるのです。
高齢者の糖尿病=転倒に注意
高齢者の糖尿病の注意点の2つ目は、転倒に注意することです。
糖尿病でなくても、高齢になると筋力が低下しますので、
転倒しやすくなります。
その状態に糖尿病が加わると、
さらに転倒のリスクがアップするのです。
糖尿病になると、体重減少やそれに伴う筋力低下、
疲労感などの症状が出てきますので、
どうしても転倒しやすくなります。
また、先ほどお話ししたように低血糖を起こすと、
意識が混濁して転倒することもあります。
高齢者が転倒すると、
そのまま寝たきりになるリスクが非常に高いですから、
糖尿病の高齢者は転倒しないように注意しなければいけないのです。
高齢者の糖尿病=認知症に注意
高齢者の糖尿病の注意点の3つ目は認知症です。
アメリカの研究によると、HbA1cが1%上がると、
認知機能が低下する傾向があることがわかっています。
また、糖尿病の患者さんは認知症になりやすく、
糖尿病でない人に比べて脳血管性認知症のリスクは2.5倍、
アルツハイマー型認知症のリスクは1.5倍も
高くなるという研究結果が出ています。
そのため、糖尿病の高齢者は
認知症のリスクが高いことを自覚して、
認知症かもしれないと思ったら、早急に医療機関を受診して、
適切な検査を受け、早期治療を始める必要があります。
高齢者の糖尿病=病気になった時は?
高齢者の糖尿病の注意点、4つ目は病気になった時です。
糖尿病の高齢者が何らかの病気になった時は、
血糖値が乱高下することがありますので注意が必要です。
最初にも説明しましたが、
病気で食欲がなく食事量が低下するだけで、
低血糖になるリスクがありますし、
脱水で血糖値が上昇することもあります。
また、病気の治療のために服用するくするの中には、
副作用で血糖値が上昇したりすることもあります。
そのため、糖尿病の高齢者は病気になった時は
どうすべきか主治医と相談して決めておく必要があります。
また、糖尿病以外で病院を受診する場合は、お薬手帳を持参し、
医師や薬剤師に糖尿病であることを伝えるようにすると安心です。
糖尿病の高齢者はただ食事療法や運動療法、
薬物療法を決められた通りに実践するだけでなく、
低血糖や転倒、認知症、病気の時の対応などに
注意しなければいけません。
高齢の場合は、自分だけで注意を守りつつ
日常生活を送るのは困難ですから、
周囲の家族も一緒に注意するようにしましょう。