ピルは避妊効果だけではない!?ピルにはたくさんの効能があるって知っていますか?
ピルの効能=避妊効果
低用量ピルを服用している女性は、増えていますね。
一昔前までは、中用量ピルしか認可されていませんでしたので、
ピル=副作用が多いものというイメージを
持っている人も多いと思います。
でも、低用量ピルは身体にも優しく、
しかも高い効果が得られる薬なんです。
副作用が起こらないわけではありませんが
中用量ピルに比べれば、副作用はずっと少なくて済みます。
ピルの効能の1つに、避妊効果があります。
ピルはエストロゲンとプロゲステロンの
2種類の女性ホルモンが少しずつ含まれている薬ですが、
この2つのホルモンが女性ホルモンを
分泌させる指令を出す脳下垂体に働きかけることで、
卵胞を成熟させるホルモンの分泌を抑えるのです。
ピルを飲むと、
卵胞を成熟させるホルモンが分泌されなくなるわけですから、
排卵が起こらなくなります。
排卵が起こらなければ、受精は絶対にできません。
そのため、ピルは高い避妊効果があるんです。
ピルを1日1回確実に飲んでおけば、
コンドームの使用よりも
ずっと高い避妊効果を得られるのです。
ピルの効能=女性に嬉しいたくさんの効果
ピルの効能は避妊効果だけではありません。
ピルは避妊効果が有名ですが、
実はたくさんの効果がある薬なのです。
ピルを服用すると、生理不順を治したり、
PMS(月経前症候群)を軽減することができます。
また、子宮内膜を常に薄く保ちますので、生理が軽くなり、
さらに子宮内膜症の予防や改善ができます。
また、排卵が起きると、
卵子が飛び出す時に卵巣の表面を少し傷つけますので、
その傷が原因で卵巣がんになるリスクが上がります。
でも、ピルを服用すれば、排卵が起こりませんので、
卵巣がんの予防もできます。
そして、
ピルはホルモンバランスを整える作用がありますので、
ニキビを予防して美肌効果もあるのです。
ピルの効能=インフルエンザの治療?
ピルには、インフルエンザを
早く回復させる効果があるかもしれないことが、
アメリカの研究で示されました。
アメリカのジョンス・ホプキンス・ブルームバーグ
公衆衛生大学院の研究グループは、マウスを用いて、
A型インフルエンザに感染した時の
プロゲステロンの働きを調べました。
このプロゲステロンは
ピルに含まれている女性ホルモンです。
卵巣を取り除いて、
プロゲステロンを分泌されなくなったマウスを
インフルエンザに感染させ、
一方にはプロゲステロンを投与したところ、
プロゲステロンには炎症を抑える作用が
あることが分かったんです。
マウス実験では、プロゲステロンは
インフルエンザによる肺のダメージを抑えて、
さらに回復を早める作用があることが判明しました。
これが人間に当てはまるかどうかはまだわかりませんが、
ピルを飲んでいると、インフルエンザにかかっても、
症状は比較的軽くて済み、
さらに回復が早まる可能性があるということになります。
ピルにはこれだけのたくさんの効果がありますので、
避妊目的以外でも飲む価値はたくさんあると思います。
特に生理不順や重い生理痛に悩んでいる人は、
ピルの服用を検討してみてはいかがでしょうか?