ぜいたくな悩みと言わないで…。「太りたい」という悩みは周囲が考える以上に切実です。
必要にかられても太れない人達
プロ野球の沢村投手やダルビッシュ投手は、
100kgまで体重を増やすために、
1日8食の生活を続けていたそうですね。
他にも、剣道や柔道などの武道や、格闘技系のスポーツに
励んでいる若者は、1日何回にも分けて食事をとったり、
プロテインを無理やり流し込んだりと日々努力しています。
筋肉をつけ身体を大きくするためには、
一度太る必要があるからです。
しかし、そこまでしても
体質的に太れない人というのは存在します。
頑張ってカロリーを摂取しても消耗してしまうので、
他の人と同じように食べて同じように運動をしていたのでは
まったく太ることができないのです。
このような体質の人が、
効率よく太る方法はないのでしょうか。
生きているだけでもエネルギーを消費する
太れない理由としては、もともと食が細い、
胃腸が弱かったり胃下垂気味、虚弱体質など様々ですが
食べても食べても太れないと言う人は、
基礎代謝量が高い可能性があります。
人間が生命活動を維持するためには、
何もせずじっと横になっている時でも、脳や心臓、内臓、
筋肉、血管などがエネルギーを消費しています。
その量を基礎代謝量といい、
通常、成人男性なら1日1500kcal程度、
女性で1200kcalとされています。
しかし中には、生まれながらに基礎代謝量が人より多く、
1日あたり100~200kcalも余計に
消費してしまう人がいます。
遺伝的な要素が高く、
まさに「燃費の悪い」体質と言えるでしょう。
体重50kgの人が100kcalを消費するためには、
ランニングなら約16分、なわとびのようなハードな動きでも
10分以上を必要とします。
これだけのエネルギー量が、
ただじっとしていても消費されてしまうのです。
姿勢が悪いと無駄なエネルギーを消費する?
太れないという悩みを抱える人は、
姿勢があまり良くない傾向があります。
姿勢の悪さが太れないことにつながる理由としては、
内臓の機能が発揮されず、栄養の吸収が悪くなるという点と
無駄なエネルギーを消費するという点が挙げられます。
姿勢の悪さばかりでなく、
骨格にゆがみが生じている場合もあり、修正が必要となります。
太るためにはやっぱりプロテイン?
スポーツ選手が愛用しているプロテイン。
必須ではありませんが、やはり身体を大きくするためには、
プロテイン+筋トレは有効かつ近道です。
植物性と動物性のプロテインがありますが、
大豆プロテインなどの植物性プロテインではなく、
牛乳の乳清から作られたホエイプロテインが
体重増量には適しています。
運動する1時間前、運動を終えてから1時間以内、
睡眠の2時間前など、
プロテインには摂取に適したタイミングがあります。
ただやみくもに飲んでも効果は薄いので、
商品の説明に従って正しく摂取し、
継続的に運動やトレーニングをする必要があります。