涙が出るほど痛い!足をつる原因は?予防法は?そして、隠れているかもしれない意外な疾患
一瞬パニックを起こしそうになる痛み
足をつった時の痛みは嫌なものですよね。
睡眠中なら目を覚ましてしまいますし、
足の指を内側に曲げるのか、それとも上に反らすのか
と考えているうちに、痛みでのたうちまわるほど
更に激しくつってしまうことも。
足がつる、というのは、強い痛みと共に起こる
足の筋肉の収縮やけいれんです。
長時間持続するものではありませんが、
筋肉を傷めて痛みが残ることもありますし、
激しいスポーツで足をつった場合には、
その延長線上に肉離れを起こすこともあります。
おおよその原因は特定できていますが、
足がつるメカニズムについては、
完全に解明されているわけではありません。
筋肉に悪条件が重なって起きる
足でよくつる部分は、ふくらはぎや足の裏で、
特にふくらはぎをつるのを「こむらがえり」と呼びます。
普段は使っていない筋肉が、何かの拍子に
異常な緊張を起こして収縮し、激しい痛みを伴うものです。
激しい運動や筋肉の疲労、水分不足やナトリウム不足など
様々な原因があり、これら複数の悪条件が重なった時に
起こりやすいと考えられます。
大量の汗をかいた後などは、脱水状態になり
電解質のバランスも崩れるので、よく足をつります。
運動不足気味の人が急に動いた時に足をつるのは、
筋肉が急激な疲労状態に陥るためです。
重大な病気が隠れていることもあるので要注意
上記のような原因で足がつるのは、
多くの人が経験しているでしょう。
普段からの運動・ストレッチ、水分やミネラルの補給
などに努めれば、ある程度は防げるようになります。
しかし、足をつる症状には、
危険な病気が隠れていることもあります。
その一つが「閉塞性動脈軟化症」で、
下腹部から両脚に向かって分かれる太い動脈が硬化し、
脚に血液が流れにくくなる疾患です。
運動療法を取り入れ、歩くことで改善に向かうことも
ありますが、重症であれば手術が必要です。
他にも、糖尿病や肝硬変、甲状腺の異常など、
足がつりやすくなる病気がありますので、
あまりにも頻繁に足をつる、片方の足ばかりつる、
異常に足が冷えるなどの気になる症状がある場合は、
一度何らかの検査を受けてみた方が良いかもしれません。
とりあえず応急処置にはこの方法
筋肉が収縮しているので、
つった筋肉を伸ばすのが基本です。
ふくらはぎがつった時は、足を伸ばして親指を掴み、
足の甲の方向に持ち上げます。
足先を伸ばしたり、
指を曲げると却ってつってしまいますのでご注意を。
土踏まずのあたりがつった時も、同じ対処法でOK。
筋肉がダメージを受けていますので、
痛みが治まったら冷やさないようにして
静かにマッサージをし、しばらく安静にしていましょう。
水分補給もお忘れなく。