日本人男性の9割はワキ臭あり。自覚なしが5割という反面、気にし過ぎで対人恐怖に陥る人も
そんなに臭い?日本人男性のワキ臭
マンダム社が発表した研究結果によると、
日本人男性の約9割に
「中程度のワキ臭」「強いワキ臭」「非常に強いワキ臭」が
あるとのこと。
「中程度のワキ臭」を、電車の中などの密接状態で感じるレベルと
定義しているので、この数値は、
ほとんどの男性が他人に感知される程度のワキ臭を持つことを
表していることになります。
にわかには信じがたい数値ですが、
確かに「少しは気にしてよ!」と思わされるような
ニオイを発している人もいますよね。
ワキ臭の原因は特殊な汗
男性に限らず、特に不潔にしていなくても
ワキがにおってしまうのは何故でしょうか。
汗を分泌する汗腺には2種類あります。
身体全体に分布する「エクリン腺」と、
脇下などに存在する「アポクリン腺」で、
このアポクリン腺から
ニオイの原因になる汗が分泌されます。
アポクリン腺から発せられるニオイには、
異性をひきつけるフェロモン的な役割があるのですが、
太古の昔とは大きく変化した清潔で文化的な現代社会には、
あまり必要とされなくなってしまいました。
アポクリン腺から分泌される汗の成分を皮膚の常在菌が
分解する時に、独特の嫌なニオイが発生してしまいます。
また、普通の汗(エクリン腺から分泌される汗)と
混じり合うことでも、ニオイが発せられます。
つまり、ニオイの原因となる細菌や日常的にかく汗を
きちんと処理することで、
ある程度のニオイは防げるということなのです。
ワキガの人は何らかの対処が必要
アポクリン腺の数が人と比べて非常に多い人が、
いわゆる「ワキガ」です。
ワキガのニオイは、環境や体質によって異なり、
「ネギ臭」「シュウマイ臭」
「鉛筆の削りカスのようなニオイ」「すっぱいニオイ」
など様々な表現をされます。
他人にとって不快なニオイであることが多く、
自然に治ることはないので、
何らかの対処が必要となるでしょう。
ワキガには自覚のない場合も多く、
他人から指摘されて気付くことも稀ではありません。
人から「くさい」と言われることは、
なかなかに衝撃的な体験であることでしょう。
精神的な負担を減らすためにも、
ワキガはまず専門医に相談することが一番です。
ワキガの治療では、手術が一般的で最も確実とされます。
アポクリン腺を除去する手術には、
保険適用されているものもあります。
自分のニオイが気になる場合も一度専門医へ相談を
一方で、他人からは気にされていないのに、
自分はくさいと思い込んで悩んでいる人がいます。
自己臭恐怖症(自臭症)と呼ばれる、一種の強迫症状です。
周りの人のふとした仕草が、
自分のニオイを嫌がっているものなのだと解釈してしまったり
存在しない自分のニオイを嗅いでしまったり(幻嗅)し、
そのことで頭がいっぱいになり、
次第に人と会う場面を避けるようになることもあります。
自分は本当はくさくないのだと理解し、
強迫行為をやめるためには、
医療機関でのカウンセリングや適切な治療が必要です。