イメージ画像

生活習慣病予防で健康な老後を。平均寿命ではなく健康寿命に注目しましょう




平均寿命と健康寿命

130518-23

世界有数の長寿国である日本は、平均寿命が長いことで知られています。
2010年の日本人の平均寿命は男性が79.55歳、女性が86.30歳です。
アフリカなどには、平均寿命が40代の国もありますので、いかに日本が
長寿大国であるかがわかると思います。

ただ、最近は平均寿命よりも健康寿命に注目が集まっています。
健康寿命とは、介護の必要がなく自立した生活を送ることができる
生存期間のことです。

大げさに言うと、人工呼吸器をつけて、点滴から栄養を摂取し、
寝たきりの生活を送っていても、生きてさえいれば、平均寿命を
延ばすことができますが、健康寿命は延ばすことができません。

日本人の健康寿命は、
2010年で男性が70.42歳、女性が73.62歳とのデータがあります。

健康寿命が注目される理由

130518-24

2010年に厚生労働省は、「健康日本21」の第二次計画の中に、健康寿命の
増進を目標に取り入れています。
健康寿命が注目されている理由には、本人のQOL(生活の質)が上がり、
幸せな生活を送ることができることもありますが、高齢者の増加に伴う
医療費の増大を抑える狙いがあります。

平均寿命の伸びに比べて、健康寿命は伸びが良くないという特徴があります。
医療の発達により平均寿命は伸びているものの、
病気を予防し健康に過ごせる期間はそれほど伸びていないのです。

健康寿命を伸ばすためには、どうしたら良いのでしょう?

健康寿命には地域差がある?

130518-25

日本人の健康寿命は、上記のように男性が70.42歳、女性が73.62歳ですが、
都道府県によって差があることを知っていますか?

男性は愛知県が1位、女性は静岡県が1位というデータがあります。
静岡県は男性でも2位なので、男女共に健康寿命が高いんです。

静岡県の健康寿命が高い理由には、温暖な気候であること、
海産物や農産物が豊富で、様々な食品を使った食事を日常的に食べること、
お茶の産地なので、緑茶を飲む習慣があること、他の地域に比べて元気に
働く高齢者の割合が多いことなど考えられます。

健康寿命を延ばすには?

130518-26

静岡県が健康寿命が高い理由を参考に、健康寿命を延ばす方法を考えてみましょう。

健康寿命の延びを妨げる原因には、生活習慣病が挙げられます。
生活習慣病には、高血圧糖尿病などがあり、生活習慣病から
脳卒中心疾患などが引き起こされます。

生活習慣病を予防するためには、健康的な生活習慣を送ることが一番効果的です。
健康的な生活習慣を送るには、静岡県が健康寿命が高い理由を見習いましょう。

「様々な食品を使った食事」とは、栄養のバランスが取れた食事のこと、
「元気に働く高齢者」は、高齢者でも適度に体を動かす習慣があるということ、
「お茶をよく飲む」とは緑茶は健康によく、カテキンには老化防止の
抗酸化作用やコレステロールを下げる効果が期待できるということです。

つまり、バランスの良い食事を取って、適度な運動をし、健康に良い食品を
積極的に取ることが生活習慣病予防に効果があるということです。

自分自身の幸せな老後を送るために、生活習慣病を予防し、
健康寿命を延ばすようにしましょう。





タグ



2013年5月18日 | カテゴリー:予防 生活習慣病

あわせて読みたい関連記事