意外と知られていないビタミン。ガン予防、免疫力アップに最適なのはビタミンD
不足しがちなビタミンD
ビタミンDは、ビタミンの一種で、脂溶性ビタミンに
分類されています。現代人は、このビタミンDが不足気味に
なっていることを知っていますか?
日本人女性の60%以上がビタミンDが不足気味で、
約25%がビタミンDが欠乏していると言われています。
ビタミンDは、食べ物からだけでなく皮膚でも合成する
ことができるビタミンです。ビタミンDが多く含まれる
食べ物は、ずばり魚介類で、特にアンコウの肝や鮭、
シラス、にしん、サンマなどに豊富に含まれています。
しかし、近年は日本人の魚介類の摂取量は減少傾向にあり、
15年前と比べると約25%も減っています。
そのため、食べ物から摂取するビタミンDの量も減っているのです。
では、皮膚での合成量はどうでしょう?
皮膚でビタミンDを合成するためには、日光に当たる
必要があります。
つまり、日焼けですね。
しかし、日焼けは健康に良くないということがわかって
いますし、美白ブームが続いていますので、皮膚からの
合成量も減っています。
食べ物からの摂取量も減り、皮膚での合成量も減って
いるので、現代人はビタミンDが不足気味になっているのです。
意外と知られていないビタミンDの働きとは
ビタミンDには、どのような働きがあるかご存知ですか?
一般的に思い浮かぶのは、骨粗しょう症予防の効果だと思います。
でも、骨粗しょう症予防以外にも、ビタミンDにはたくさんの
効果があり、健康維持には欠かすことができない
ビタミンなんですよ。
ビタミンDには、がん予防や循環器疾患の予防、免疫力アップ、
インフルエンザ予防の働きがあります。
また、最近の研究ではうつ病などのメンタルヘルスや
アトピー性皮膚炎の改善にも効果があることがわかっています。
ビタミンDは、健康を守る万能薬と言えるビタミンなんです。
手軽にビタミンDを摂取する方法
現代人は、確かに魚介類を食べる機会が減っています。
特に、一人暮らしでは魚介類を買ってきて、自宅で調理する
という人は少ないでしょう。
また、健康のためにも美容のためにも、日焼けは
避けたいところです。
このような生活の中で、どうやってビタミンDを
摂取すれば良いのでしょう?
ビタミンDは、魚介類に多く含まれていますので、外食時は
肉類ではなく魚介類を意識的に食べるようにしたり、
ツナ缶やサバの缶詰など魚介類の缶詰を上手に
利用するようにしましょう。
また、卵(卵黄)やきのこ類にもビタミンDは含まれて
いますので、魚介類を食べないときは、これらの食材を
食べるようにしても良いですよ。
ビタミン類の中でも、少し地味な存在であるビタミンD
ですが、健康を維持するためには欠かすことのできない
ビタミンです。
がん予防、心疾患予防、免疫力アップのためにも、積極的に
ビタミンDを取るようにしましょう。