「古本みたいなニオイがする」なんて言われたくない!!気になる加齢臭のモトを絶つには?
ニオイに厳しい?現代人
昔から、ある程度の歳をとった人特有のニオイ
というものはありました。
特に男性は、40代も半ばを過ぎると、
少しずつ体臭が“おじさんのニオイ”に
変わってくるものです。
このニオイが「加齢臭」と呼ばれるようになってまだ歴史は浅く
ここ10数年で使われるようになった比較的新しい言葉です。
資生堂の研究所が、原因となる物質を発見した時に、
このニオイにも「加齢臭」という呼び名が与えられました。
呼び名がついたから、という訳でもないでしょうが、
この頃から世間のニオイに対する態度は厳しくなり、
また、ニオイを気にする人が増えたような気もしますね。
ちなみに、ロート製薬が30~69歳の
男性を対象に行ったアンケートでは、
「自分のニオイを気にしているか」という問いに対して
「気にしている」と答えた人は65%でした。
加齢臭の正体は明らかになっている
きれいにしているつもりでも、少し暑くなってくると、
ふわっと立ち上る自分のニオイに
慌ててしまう人も少なくないようです。
加齢臭の原因は、皮脂腺から出る皮脂
「パルミトレイン酸」などが酸化して発生させる
「ノネナール」という物質です。
この物質は、水に溶けにくく
肌にこびりつきやすい性質を持つので、
サッとシャワーを浴びた程度では落ちません。
よく、枕が臭くなることが指摘されるのは、
ノネナールの発生しやすい部位が、
耳の裏・襟足・首の後ろ側・肩と、首の周りに
集中しているためです。
その他、脇や胸、おへそとその周辺、陰部や、
意外な部位では顔のTゾーンなども
発生しやすいとされています。
加齢と共に、皮脂は活性酸素によって
酸化されやすくなります。
食事の内容にも左右され、肉などの動物性脂肪を
多く摂取するとノネナールが発生しやすくなり、
逆に抗酸化作用の強いポリフェノールを
多く含む食品を摂ることで抑制が期待されます。
加齢臭は男性の専売特許ではない
女性は、男性に比べて皮脂の分泌が少ないので、
加齢臭は発生しにくいため、
主に男性が指摘されることが多い加齢臭ですが、
最近では女性にも年齢的な
気になるニオイが増えてきました。
オヤジ女子などと言われる女性が出現したように、
女性たちの生活も、
社会進出と共に変化を遂げてきました。
飲酒や遅い時間の脂っこい食事、
睡眠不足にストレス過多…。
こんな生活が、
女性にも加齢臭の洗礼をもたらしているのです。
女性は、ニオイを香水でごまかしてしまいがちですが、
香りが混ざって逆効果になることも。
それよりも、やはり清潔が一番です。
身体の清潔ももちろんですが、
洗濯物に皮脂が残らないような洗剤や
重曹を使って衣服を洗うなどの工夫で、
加齢臭を洗い流しましょう。