肥満はうつる?!太る原因の驚くべき新常識とは?肥満を移さない方法とは?
肥満がうつる?!
肥満と言えば、食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足・・・が
3大原因であることは既に常識ですね。
そう、ダイエットが成功しないのは「努力不足」「意志薄弱」。
そう思い続けていた方に、
驚くような研究結果が発表されました。
それは、「肥満がうつる」という驚くべき研究結果です。
太ったマウスと痩せたマウスを
同じケージに入れて飼育したところ、
太ったマウスの腸内細菌が痩せたマウスに移り、
痩せたマウスが太っていくという
最新の研究結果が発表されているのです。
具体的には、太ったマウスの腸には
「ファーミキューテス属」という菌がおり、
この菌が食べ物の消化を促進し、
同じものを食べていても消化・吸収しやすくしてしまう働きを
持っているそうです。
逆に、痩せたマウスの腸には
「バクテロイデス属」という菌の割合が
多いことがわかっています。
まだ人間で実証されたわけではありませんが、
例えば家族全員が肥満というケースでは、
親の腸内細菌が子供に移り、
その結果、一家が肥満になっている・・・
という可能性も十分に考えられます。
これは、虫歯の原因となる歯周病菌が、
知らず知らずのうちに親から子へ移っているのと同じ考え方です。
親友が肥満になると、あなたが肥満になるリスクは171%も高まる
人間のデータとしては、
・太った友人を持つ人はそうでない人よりも57%肥満のリスクが高い。
・双方が友人関係があると思っている場合、
友人が肥満になると片方が肥満になる確率が171%も高まる。
このような米国の研究結果が発表されています。
これは先にお伝えしたような「菌の感染」が原因ではなく、
「行動習慣や食生活の感染」が原因になっているようです。
親しい友人とレストランに行くと、
ついつい同じメニューを頼んでしまったり、
量を多く食べ過ぎてしまったりということがありますね。
相手がコーヒーとケーキを頼んでいたら、
自分はダイエット中であるとは言えず、
デザートを頼んでしまったり・・・。
そのようなことの積み重ねで、
肥満が「移る」と考えられているのです。
肥満を移さない方法とは?
腸内細菌によって肥満が移る可能性については、
まだ確定的とは言えないものの、
虫歯と同じような対処をすると安心です。
具体的には、赤ちゃんへ自分のスプーンで食事をあげたり、
親が噛み砕いた食べ物を食べさせたり、
キス(口同士の)は避けたいものですね。
胃潰瘍・胃がんの原因となるピロリ菌も
同じように親から子へ移ることがわかっているので、
虫歯・肥満・ピロリ菌を移さないためにも、
親御さんは注意してお子さんを育てましょう!!
後者の、行動様式や食生活が「移る」ケースについては、
やはり自分のダイエットへの意識を
強く持つことがポイントでしょう。
日本人に多い、周りの人と歩調を合わせるタイプの人は、
特に注意が必要です。
自分が相手の肥満に巻き込まれるのではなく、
自分のダイエットに相手を巻き込むくらいの気持ちで
いられると良いですね!