緑茶、ウーロン茶、紅茶の健康効果を知って、目的別に飲み分けましょう!
お茶で股関節骨折予防をできる?
お茶は健康に良いことが知られていますが、
お茶で股関節骨折を予防できるかもしれない
という研究結果が出ました。
上海交通大学医学院付属第九人民医院は、
過去に世界各国で行われた股関節骨折に関する
14の研究について約20万人分のデータを分析し、
お茶やコーヒーの摂取量と股関節骨折の関係を調査しました。
その結果、お茶を1日1~2杯飲んでいる場合は28%、
2~3杯では37%、3~4杯では21%も
お茶をまったく飲まない人に比べて
股関節骨折を患うリスクが下がることがわかったんです。
コーヒーの場合は、股関節骨折のリスクとの因果関係は
認められなかったそうです。
なぜお茶を飲むと
股関節骨折のリスクが低下するのかは解明されていませんが、
股関節骨折は寝たきりの原因にもなり、
高齢者のQOLを一気に下げることになりますので、
お茶を飲むだけで股関節骨折のリスクが低下するなら、
毎日お茶を飲む習慣を続けたいものですね。
緑茶の健康パワーはカテキン
お茶の種類には、
大きく分けて緑茶、ウーロン茶、紅茶の3種類があります。
すべて原料は一緒ですが、製造工程が違うんです。
緑茶、ウーロン茶、紅茶のそれぞれの健康パワーを
見てみましょう。
緑茶の健康パワーは、カテキンによるものです。
緑茶に含まれるカテキンは、
悪玉コレステロールや中性脂肪を
減らしてくれる作用がありますので、
血中コレステロール値を正常に保ってくれる効果があります。
血中コレステロール値が正常であれば、
動脈硬化を予防できますので、
心臓病や脳卒中のリスクを下げることができるんです。
また、カテキンには殺菌効果があります。
食後に緑茶を飲めば、虫歯予防になりますし、
冬の時期に緑茶でうがいをすれば、
インフルエンザ予防にもなります。
ウーロン茶でダイエットを!
ウーロン茶の健康効果は、
脂肪の吸収を抑制してくれることです。
ウーロン茶には
ウーロン茶重合ポリフェノールが含まれていますが、
このウーロン茶重合ポリフェノールが
脂肪の吸収を抑制してくれるんです。
通常、脂肪はリパーゼという酵素で分解され、
小腸で吸収されます。
でも、ウーロン茶重合ポリフェノールは
リパーゼの働きを邪魔する作用がありますので、
脂肪が分解されず、小腸での吸収が抑制され、
そのまま体外へ排出されるんです。
また、ウーロン茶には
脂肪燃焼効果もありますので、
ウーロン茶はダイエットに最適なお茶と言えるでしょう。
紅茶でキレイになろう!
紅茶には、
紅茶フラボノイドという
ポリフェノールが含まれていますので、
抗酸化作用があります。
抗酸化作用=老化防止ですので、
肌のシワやしみを予防してくれる効果があります。
さらに、紅茶カテキンには
糖分を分解してくれる作用がありますし、
紅茶にはカルシウムやカリウム、ビタミンB1 、ビタミンB2、
ナイアシンなど新陳代謝を整えるための
ミネラルやビタミン類が豊富に含まれています。
また、紅茶はいろいろなハーブ類とブレンドして、
ハーブティーとして楽しむことができますので、
リラックス効果も高いですね。
お茶には緑茶、ウーロン茶、紅茶がありますが、
目的別にお茶を飲み分けてみてはいかがでしょうか?