乳酸菌は便秘を解消するだけではない!乳酸菌の隠された健康効果を知りましょう。
乳酸菌で腸内環境を整える
乳酸菌は、腸内環境を整える働きがあることは、
皆さんご存知ですよね。
腸内には大きく分けて、
健康に良い善玉菌、健康に悪い悪玉菌、
どちらでもない日和見菌の3つがあります。
乳酸菌は、健康に良い善玉菌です。
善玉菌が増えれば、腸内環境が整うことになります。
腸内環境が整うと、腸の動きが良くなりますので、
便秘が解消されます。
そうすると、老廃物も排出されて、代謝も上がりますよね。
さらに、免疫力もアップするんです。
腸にはたくさんの免疫細胞が存在していますので、
腸内環境が改善されれば、免疫細胞が活性化します。
そうすれば、免疫力も上がるというわけです。
乳酸菌でピロリ菌を抑制
乳酸菌の働きは、腸内環境を整えるだけではありません。
乳酸菌はピロリ菌を抑制する効果もあるんです。
ピロリ菌は胃に生息する細菌で、ピロリ菌に感染すると、
胃の粘膜に炎症を起こして胃炎になり、
その状態が続くと胃の粘膜が萎縮して萎縮性胃炎になります。
そうすると、胃液の分泌も減ってきますので、
胃潰瘍や十二指腸潰瘍へ移行し、
胃がんを発症することもあるんです。
日本人はピロリ菌に感染している人が多く、
感染者は6000万人にも上ると言われています。
特に50歳以上だと、感染率は70~80%にも達します。
日本人は世界的に見ても胃がんの発症率が高く、
日本人の胃がんの原因の多くがピロリ菌と推測されています。
このピロリ菌を乳酸菌が抑制してくれるんです。
LG21などの乳酸菌は、
強酸性の胃の中で生き残る力が強い種類があります。
東海大学の古賀教授の研究によると、
胃で生き残る乳酸菌はピロリ菌の働きを阻止して、
胃の粘膜の炎症を改善することがわかっています。
乳酸菌を摂取すると、
腸内環境だけではなく胃の調子も良くしてくれるんですね。
乳酸菌で出産後の便秘や痔を改善
乳酸菌には、出産後の女性の便秘や
痔を改善してくれる可能性があるんです。
出産経験のある女性は、
出産後に便秘や痔に悩まされてた経験を持っている人も
多いと思います。
ベルギーで出産後の女性40人を対象に
産後5日目から6週間にわたって、乳酸菌飲料を飲むグループと
乳酸菌飲料に似せた飲み物(乳酸菌なし)を飲むグループに分けて
経過観察を行うという調査を行われました。
その結果、乳酸菌を飲むグループは飲み始めてから3週間目には、
痔による出血を訴える割合が減り、
4週目以降はほとんど出血がなくなったほか、
全体的に便秘や痔が改善して、排便へ満足感が上がりましたが、
似せた飲み物を飲んだグループは6週目以降も
一定割合で痔が認められたということです。
出産直後はホルモンバランスの変化や育児ストレス、
疲労などで便秘や痔になりやすいものですが、乳酸菌を取ることで、
出産後の女性の悩みを解決できるかも知れないんですね。
腸内環境を整え、ピロリ菌を抑制し、
さらに出産後の女性の悩みも解決してくれる乳酸菌。
今日からヨーグルトなどで乳酸菌を積極的に取ってみませんか?