困ったときはお互い様。お休みの日は献血に行こう!深刻な献血者数の減少の実態
深刻な献血者数の減少
皆さんは、献血の経験がありますか?
平成に入ってから献血者数は減少の一途をたどり、
昭和後期の800万人をピークに、
2011年度には約525万人にまで
減ってしまいました。
特に、体調を崩す人の多い冬場から春先にかけての季節と、
年末年始、ゴールデンウイーク、
そして企業や工場が大型連休に入り、
人々が暑さで外出を控えたくなる夏場は、
献血者数が大幅にダウンする時期です。
この夏、和歌山県ではお盆で帰省する人に
献血を呼びかける「ふるさと献血」を
実施しました。
それほどまでに、輸血用血液などの不足は深刻です。
若年層の献血者が激減している
日本での献血事業は、
全て日本赤十字社(日赤)が行っています。
各地の献血ルームや、移動する献血バスなどで、
様々なサービスも用意して常時呼びかけていますが、
なかなか必要な量の血液が集まらないことも
少なくありません。
やはり少子高齢化により、献血することのできる
健康な若者の数が減少しているのが、大きな一因でしょう。
10代20代の献血者数は、
2003年からの10年間で35%も減少しています。
このままの推移だと、2027年には
101万人分が不足するという試算も出ています。
何故そんなに血液が必要なのか
献血は、血液の全成分を献血する全血献血と、
特定の成分のみを献血する成分献血の2種類に分かれます。
全血献血には200ml献血と400ml献血があり、
成分献血には血小板献血と血漿献血があります。
採血された血液は、血液製剤として使用されますが、
長期の保存ができません。
特に血小板製剤は有効期間が4日しかなく、
日々新しく血液を確保する必要があります。
大型連休などで献血者数が激減する時期は、
血液製剤不足になりがちです。
また、全血献血において、
日赤では400ml献血を推奨しています。
輸血を受ける場合、血液を介する感染症の危険性は、
献血者数が少なければ少ないほど低くなるためです。
しかし、400ml献血は、
前回の献血から16週間おかなければならないことに
なっています。
献血はリピーターが多いのですが、
400ml献血はどんなに頑張っても
年に3回しかすることができません。
やはり、できるだけ多くの人数の協力が必要なのです。
オシャレで快適な献血ルームが続々
2013年4月には、
東京ソラマチにカフェ風の『献血ルームfeel』が
開設されました。
季節のドリンクも用意されたフリードリンクや、
『ソラの書斎』の本を楽しみながらゆったりとできる、
とても献血ルームとは思えないようなオシャレな空間です。
このようなカフェ風献血ルームは全国各地に展開され、
独自のサービスを用意しています。
例えば、秋葉原では期間限定でコミケポスタープレゼント、
新宿ではアロマハンドトリートメントなどなど・・・。
献血デビューに利用してみてはいかがでしょうか。