トマトに含まれる豊富なリコピンが秘訣「メタボリックシンドローム」の予防法
万病の原因?メタボリックシンドローム
2008年から特定健診制度が始まり、メタボリック
シンドローム(メタボ)という言葉は、急速に広まりました。
メタボリックシンドロームは、動脈硬化を急速に進行させる
可能性が高いと言われています。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳血管障害など命に関わる病気の原因と
なりますので、一刻も早い治療や生活習慣の改善を
始めなければいけません。
中高年男性の2人に1人は、メタボリックシンドロームや
その予備軍と言われています。メタボリックシンドローム改善の
ためには、運動を始めたり、お酒や高カロリーのものを控えるなど
生活習慣を見直す必要があります。
でも、仕事に忙しいと、なかなか自分の生活習慣を見直すのは
難しいのが現状です。
健康のために、何か始めなければいけないけれど、面倒臭いと
思ったり、長続きしなかったりして挫折する人が多いと思います。
メタボリックシンドローム予防にはトマト?
そんな人におすすめなのが、トマトです!
2012年に京都大学と日本デルモンテのグループが、トマトには
メタボリックシンドローム改善に効果があるとの研究を発表しました。
ヨーロッパでは昔から、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と
いうことわざがあり、トマトは健康食品として知られていましたが、
メタボリックシンドロームにも効果があることがわかったのです。
研究によると、トマトには脂肪の燃焼を促進させるリノール酸の
一種(リノール酸誘導体)が含まれていることがわかり、この物質を
肥満マウスに4週間与え続けたところ、血液中と肝臓の中性脂肪は
約30%減少し、血糖値は約20%減少したそうです。
トマトを食べて、健康になろう!
研究グループの京都大学の教授によると、メタボリック
シンドロームを改善させるためには、1日2~3個のトマトを
食べる必要があります。
1日2~3個のトマトを毎日食べ続けるのは、いくらトマトが
大好きな人でも、ちょっと難しいかもしれません。
でも、トマトジュースなら1日200mlで良いそうですよ!
200mlなら簡単に続けられそうですね。
毎朝、朝食時にコップ1杯のトマトジュースを飲む習慣を
始めてみませんか?
トマトジュースには、食塩が含まれているものがありますので、
無塩のものをおすすめします。
トマトジュースはちょっと苦手という人は、料理の中に
取り入れてみましょう。
特にトマトの水煮缶は、生のトマトよりも成分が濃縮されていますので、
パスタやスープなどに使ってみたら良いと思います。
トマトは、たくさんの調理法がありますので、自分の好みに
合わせて研究してみてくださいね。
トマトには、脂肪燃焼効果だけではなくビタミン類も豊富ですし、
抗酸化作用があるリコピンも含まれていますので、メタボリック
シンドロームのほかにも、健康や美容面で様々な効果が期待できます。
トマトを美味しく食べて、健康な生活を送りましょう。