子宮筋腫とその影響とは?定期的に検診をして早期発見しましょう
子宮筋腫とは
子宮筋腫とは、子宮の筋肉の壁にできる
良性の腫瘍のことをいいます。
良性なので、子宮がんの悪性腫瘍とは異なります。
筋腫ができる原因は不明ですが、
遺伝的要素はあると言われています。
自分の親や姉妹、
祖母などが子宮筋腫をもっている場合などは、
自分もなるかもしれないと考えておいたほうが
いいのかもしれません。
最近は超音波検査で、ごく小さい筋腫も
発見することができるようになっています。
小さいうちに発見して治療していくことで、
体の負担も小さく済みます。
自分も子宮筋腫になるかもしれないと思う場合は、
定期的に検査を受けておくと安心です。
子宮筋腫の症状
子宮筋腫の症状は腫瘍の大きさや、
できる場所によって違ってきますが、
一番自覚症状として多いのが、月経異常です。
月経時の経血の量が異常に多かったり(過多月経)
期間が異常に長かったり(過長月経)することが
多いようです。
子宮の内側に腫瘍部分がとびだしていたり、
子宮の形がいびつになってしまっていると、
出血量が増えてしまいます。
経血の量が多いと、知らず知らずのうちに
貧血が進んでいたりすることがあるので注意が必要です。
また、それ以外にも
下腹部にしこりを感じることがあったり、
筋腫が膀胱を圧迫することにより頻尿になったり、
腸を圧迫して便秘になったりすることもあります。
子宮筋腫の影響
子宮に良性の腫瘍ができると聞いて、
妊娠などへの影響がどれくらいあるのか
気になってきます。
もちろん、筋腫を持っていても普通に問題なく
妊娠・出産できる人もたくさんいますが、
やはり、子宮筋腫は近年、
不妊の原因としても増えてきています。
晩婚化により妊娠出産の年齢が
上がっていることも子宮筋腫が不妊の原因として
増えている要因の一つです。
筋腫が子宮にできると、
子宮の内側の表面が凸凹になってしまい、
受精したとしても、着床しにくい状態になります。
また、幸い妊娠できたとしても、
流産や早産のリスクが高くなります。
子宮は妊娠するとやわらかくなり、大きくなりますが
筋腫がある場合は固くなっている場合が多いため、
大きくなりにくく、収縮はしやすいため、
流産や早産をしやすい状態にあります。
子宮筋腫があって、妊娠できた場合は、
流産・早産のリスクあることを常に頭に入れて
お腹のハリがあったり、痛みがあったりしたら
すぐ休むなどの細心の注意が必要です。
出産時は筋腫の位置や状態により、
自然分娩になるか帝王切開になるかが変わってきます。
子宮筋腫は良性の筋腫ではありますが、
女性の病気としてはとてもポピュラーなものです。
誰しもなる可能性があるので、
定期的に検診をして早期発見できるようにしたいですね。