老化で目玉にもシワができる!?場合によっては、そのシワが視界を遮ることも
白目の表面がだぶついてる・・・?
空気が乾燥してくると、
目の乾きやゴロゴロ感も気になり始めます。
でも、あまりにもそれが頻繁に続くようならば、
鏡に近づいて自分の白目をよーく観察してみてください。
もしかしたら、表面にシワが寄っていませんか?
もしくは、よくゴロゴロするあたりを
まぶたの上から指でそっと押して寄せてみてください。
白目の表面がだぶついていませんか?
これは、眼球の表面『結膜』が伸びてしまった状態です。
「結膜弛緩症」といい、
ゴロゴロとした異物感やしょぼしょぼ感、かすみ目など、
眼球トラブルの最大の原因でもあります。
多くの原因は老化によるもので、60歳以上ともなれば、
ほとんどの人に見られる症状なのです。
30代から始まる結膜のゆるみ
白目の表面を覆う結膜は、眼球とまぶたを結びつけています。
まばたきをすると、動きに伴って引っ張られ、
伸びたり縮んだりします。
天文学的な回数のまばたきにより、次第に結膜は伸び、
白目から浮いたような状態になってきます。
シワが一番できやすいのは下まぶたのあたりです。
まばたきをする時、眼球は上を向くので
結膜は上方向に引っ張られるため、
下部がたるみやすいのです。
30代ぐらいから起こり始め、加齢と共に進行しますが、
特に治療の必要はないと言われることがほとんどでした。
しかし、様々な眼球トラブルの原因に
なっていることがわかってからは、
以前より積極的に治療がなされるようになりました。
涙がシワにたまって眼球を潤さない
眼球の表面は、涙で常に潤っているようになっています。
上まぶたの奥にある涙腺から涙が分泌され、
まばたきなどで全体に行き渡りますが、
結膜弛緩症によって白目の表面にシワができていると、
涙がこのシワにたまり、
全体にうまく流れていかなくなります。
そのため、部分的に眼球が乾いたり、
涙が途中で目尻や目頭から外に出てしまって
涙目になったりします。
また、ゴロゴロとした異物感を感じやすくなるのは、
シワが寄った部分がまぶたの裏に触れているためです。
こすれすぎて毛細血管から出血し、
白目が充血したり物がかすんで見えたり、
炎症を起こして目やにがひどくなることもあります。
疲れ目用の点眼薬では治りません
症状の程度は人によって差があり、
結膜のたるみが進行して黒目の一部を覆ってしまっても、
さほど不快に感じない人もいれば、乾きや痛み、
充血など様々な症状を訴えていても、
目視ではシワが目立たないために眼精疲労などと
診断されてしまう人もいます。
治療には専用の点眼薬を使用したり、
症状が強く日常生活に支障があれば
手術することもあります。
目の不快な症状、
特に「いつも涙がにじんでいるのに目が乾く」
といった症状のある方は、是非一度眼科医を受診し、
正しい治療を受けてください。