イメージ画像

糖質と糖類って何が違う?体に良い糖質、体に悪い糖質を知りましょう。




糖質と糖類の違いは

140312-3

最近、「糖質制限ダイエット」とか
「糖類ゼロ」などの言葉をよく耳にしませんか?

でも、「糖質」と「糖類」って何が違うのでしょう?

脂質やたんぱく質に並ぶ三大栄養素のひとつである
炭水化物というカテゴリー内には、
「糖質」と「食物繊維」が含まれています。

つまり、「糖質=炭水化物-食物繊維」ということですね。

そして、糖質には
単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコールなどがあります。

単糖類にはブドウ糖や果糖、二糖類にはショ糖(砂糖)、
多糖類にはオリゴ糖やでんぷん、
糖アルコールにはキシリトールなどがありますが、
「糖類」に分類されるのは単糖類と二糖類です。

「糖質制限」だと、砂糖などの甘みのほかに
でんぷん質など食物繊維以外の炭水化物を制限することになり
「糖質ゼロ」だとブドウ糖や砂糖などが
入っていないということになります。

肥満と老化の敵は果糖?

130827-1

糖類のひとつである果糖は、
その名前のとおり果物に多く含まれている糖類です。

果糖は、ブドウ糖と違い、肝臓で代謝されますので、
血糖値が上昇しにくいという特徴があります。

そのため、甘いものがほしくなったら、
果糖を使っているものを食べれば、
血糖値の上昇は抑えられ、
肥満も防げると言われていました。

でも、最近になって、果糖の取り過ぎは
逆に肥満を招く可能性があることがわかったのです。

国立健康・栄養研究所は、
果糖の取り過ぎは中性脂肪の蓄積を招き、
コレステロールの合成を促進すると発表しています。

体内に中性脂肪が蓄積すれば、
脂肪肝や肥満の原因になります。

また帝京大学医学部の山内教授によると、
果糖はブドウ糖の100倍も
たんぱく質も結合しやすい性質を持っていて、
糖類とたんぱく質が結合すると老化物質である
AGEs(終末糖化産物)を作る原因になりますので、
果糖を取ると老化が早まるということになります。

果糖は血糖値が上がらないというメリットはありますが、
肥満と老化を促進するものなんです。

オリゴ糖って健康に良いの?

140312-4

「糖類」には含まれませんが、
甘味料のひとつにオリゴ糖があります。

オリゴ糖とは、
単糖類が2~10個ほどつながったもののことです。

オリゴ糖は、健康に良いというイメージがありませんか?

甘いのに健康に良いというのは、本当なのでしょうか?

オリゴ糖には、腸内環境を整える働きがあります。

オリゴ糖は善玉菌の栄養分となります。

オリゴ糖と摂取すれば、その分善玉菌が増えますので、
便秘の解消に効果があります。

また、オリゴ糖自体が
腸内のコレステロールを吸収して排泄する作用もあります。

このほかオリゴ糖には、肝機能の向上や虫歯の予防、
血糖値の正常化効果もあることが確認されています。

甘味料として使うなら、
ブドウ糖や果糖、砂糖(ショ糖)より
オリゴ糖を使うようにしたほうが良さそうですね。





タグ



2014年3月12日 | カテゴリー:食生活

あわせて読みたい関連記事