卵は1日1個まで?健康に関する気になる噂の真実を知りましょう。
卵は1日1個まで?
健康に関する噂や都市伝説ってありますよね。
その噂が本当かどうか、検証してみたいと思います。
まずは、卵に関する噂です。
「卵は1日1個まで、それ以上食べると健康に良くない!」
と言われることがありますよね。
これは本当なんでしょうか?
卵を食べ過ぎると、健康に良くないと言われるのは、
卵にコレステロールが含まれているからです。
健康志向の中で、
「コレステロール=悪」、
「コレステロール=動脈硬化の原因」
という認識が広がっていますよね。
でも、コレステロールは細胞膜の主成分ですし、
脳神経の刺激を伝える神経組織や
脂肪の消化を助ける胆汁の成分でもありますので、
コレステロールは悪いものではなく、必要な成分です。
必要と言っても、さすがに取りすぎると健康に悪いのですが、
卵に含まれているコレステロールの量は1個当たり214mgです。
コレステロールの1日の目標摂取量は
成人男性で750mg未満、成人女性で600mg未満ですので、
計算上は2~3個食べても大丈夫と言うことになります。
それに、2006年の厚生労働省研究班の調査で、
「卵をほぼ毎日食べる人」と
「週に1~2日しか食べない人」を比較すると、
血中コレステロール値や心筋梗塞の危険性は
変わらないことがわかっています。
卵は1日2~3個食べても大丈夫ですし、
安価で栄養豊富な食べ物ですが、
卵だけでコレステロールを取るよりは、色々な食べ物を
バランスよく取るようにしたほうが良いでしょう。
興奮すると鼻血が出る?
興奮すると鼻血が出るという噂も聞いたことがありますよね。
本当に、興奮すると鼻血が出るんでしょうか?
この答えは、「あり得ないことではない」です。
興奮すると、交感神経が優位に働きますので、
血圧が上昇します。
興奮の度合いが強いと、いつもは正常血圧の人でも、
200mmHg以上に一気に上昇することもあると言われています。
鼻の毛細血管はとても脆い部分がありますので、
一気に血圧が上昇して、血管壁に大きな圧力がかかると、
脆い部分がプチッと破れてしまって、
鼻血が出てしまうというわけです。
ただ、鼻の毛細血管の血管壁の強さは人によって違いますし、
体質による部分も大きいですので、
興奮すると誰でも鼻血が出るというわけではないようです。
あくびはうつる?
人があくびをしているのを見ると、
眠くないのに自分も思わずあくびをしてしまった
という経験がある人はいますか?
「あくびはうつる」と言われていますが、
それは本当なんでしょうか?
実は、あくびはなぜ起こるのかは
完全には解明されていませんが、
眠気を覚ましたり、脳を冷やす、
集団行動を同調させるなどの作用があると考えられています。
そして、あくびが人にうつることは
科学的に証明されているんです。
しかも、その関係の親密さで
うつるスピードが変化するそうです。
2011年にイタリアの研究者が行った実験によると、
他人があくびをした時より、
知り合いがあくびをした時のほうが早くうつること、
うつるスピードは家族、友人、知り合いの順で
差が出たことがわかっています。
あくびをしているのを見ると、
思わず自分もあくびをしてしまうのは普通のことで、
しかも自分と親密な人があくびをしていると、
すぐに自分もあくびをしてしまうなんて、
なんだか不思議ですよね。