夕食は何時ごろに食べていますか?夜食症候群について知りましょう。
夜食症候群って何?
あなたは夕食を寝る前何時間前に食べ終わりますか?
遅い時間に夕食をとったり、
夕食後にダラダラとテレビを見ながらお菓子を食べたり、
寝る前に夜食を食べたりしていないでしょうか?
忙しくて夕食が遅くなり食べ終わってから2時間以内に就寝する、
ついつい寝る前に夜食を食べることが
習慣化しているという人は、夜食症候群です。
近年は「朝起きて昼に働き、夜は寝る」という
いわゆる規則正しい生活を送っている人の割合が減少し、
生活時間の24時間化が進んでいます。
それに伴って、夜食症候群の人が増加しているんです。
厚生労働省のデータによると、
就寝2時間以内に夕食をとることがある人は、
男性の61%、女性の42%にも上るそうです。
仕事が忙しく、数時間残業した後に帰宅。
その後夕食を食べていたら、
夕食後2時間以内に就寝するのも仕方がない
と言えるかもしれません。
夜食症候群の弊害
でも、夜食症候群は
健康に悪影響を及ぼす生活スタイルなのです。
夜食症候群は肥満のリスクを高めます。
寝る前に食べると太ると言われていますよね。
それは、夜遅い食事を取ると、
レプチンという物質の働きが弱まるからです。
レプチンとは脂肪細胞から分泌される物質で、
食欲を抑制したり、エネルギーの代謝を促進する働きがあり
肥満やメタボリックシンドロームを予防してくれるんです。
夜遅い食習慣があると、
レプチンの働きが弱くなることがわかっています。
だから、夜遅くに食事をすると、太りやすいのです。
また、食後は血糖値が上がります。
そして、血糖値が高い状態で寝てしまうと、
睡眠中にインスリンが過剰に分泌されて、
血糖値が乱高下しやすくなるんです。
そうすると、熟睡できません。
中途覚醒したり、眠りが浅かったりしますので、
翌日の昼間に眠気を感じて、
仕事の効率が悪くなってしまいます。
夜食症候群にならないために
夜食症候群にならないためにはどうしたら良いのでしょう?
夜食症候群は、本人が努力したからといって、
どうにもならない部分があります。
仕事などで夕食がどうしても遅くなってしまうのは、
仕方がないことだからです。
夜食症候群だから、
仕事を辞めるというわけにはいきませんよね。
もし、ただの食習慣で寝る前に
何か食べないと我慢できないという人は、
何か食べたいと思った時に歯を磨いたりストレッチするなど、
気が紛れることを5分間だけしましょう。
「食べたい」という衝動は一時的なもので、
5分間ほかの事をして気を紛らわせると、
食べたい衝動は少し落ち着きます。
もし、仕事などでどうしても夕食が遅くなる人は、
仕事の合間におにぎりやサンドイッチなどを軽く食べておいて、
就寝前の食事は軽めのカロリーが低めのものにすると、
レプチンの低下や血糖値の急上昇を抑えられます。
満腹で寝ると幸せを感じるという人も、
健康面を考えて、就寝2時間前には食事を終わらせて
夜食症候群を卒業しましょう。