栄養豊富な完全食品。完全食品には何があるの?完全食品について知りましょう。
完全食品って何?
健康のためには、栄養のバランスに気をつけて、
バランスよく食べなければいけないと言われていますよね。
栄養のバランスに気をつけるためには、
炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素のほかに
ビタミンやミネラル類、
必須アミノ酸などを摂取しなければいけません。
そのためには、主食・主菜・副菜など
メニューの数を増やさなくてはいけません。
健康のためとはいえ、
ちょっと面倒と感じることもありますよね。
そういう時に便利な食品が完全食品と呼ばれるものです。
完全食品は、健康を維持するために必要な栄養素を
含んでいる食品のことです。
完全食品にはどんなものがあるのかをご紹介します。
完全食品=キヌア
完全食品の1つ目はキヌアです。
日本ではあまり馴染みのない食品ですが、
南米原産の食品で、ハリウッドスターやモデル、
海外セレブなどが美容や健康に良いと絶賛している食品です。
キヌアはビタミンやミネラルをバランスよく含んでいて、
さらに必須アミノ酸はすべて含まれています。
白米と同じエネルギー量で比べてみると、
タンパク質は2倍、良質な脂質は5倍、カルシウムは10倍、
マグネシウムは7倍、鉄分は8倍、
食物繊維は8倍も含んでいるんです。
キヌアは炭水化物ですが、
栄養価的にはホウレン草に近い食品です。
NASAは「1つの食材が人間にとって必要な
すべての栄養素を提供することは不可能だが、
キヌアは植物界・動物界において
何よりもそれに近いものである」と述べています。
玄米も完全食品の1つ
日本には、キヌアよりもずっと身近な完全食品があります。
それは玄米です。
玄米はキヌア同様に人間が健康を保つための栄養素を
豊富に含んでいるんです。
白米と比べると、ビタミンB1は5倍、ビタミンB2は2倍、
ビタミンEは1.5倍、カリウムは2.5倍、マグネシウムは5倍、
リンは3倍、鉄分は2.5倍、食物繊維は6倍となっています。
玄米はフィチン酸という
デトックス効果の高い成分を含んでいますので、
食品添加物などが気になる人にとっては、
メリットの多い食材です。
やっぱりバランスが大事
キヌアも玄米も栄誉が豊富で完全食品と言われていますが、
それだけ食べていれば確実に健康を保てる
というわけではありません。
いくら完全食品とは言っても、
すべての栄養素を理想的なバランスで
含んでいるわけではないからです。
キヌアも玄米も、
ビタミンAやビタミンCは含まれていないんです。
また、炭水化物に比べてタンパク質の割合も少なめです。
ですから、やはりたくさんの食品を少しずつ食べるのが、
健康のためにはベストと言えます。
ただ、キヌアや玄米を中心とした献立を考えれば、
それだけ栄養をたくさん摂ることができますし、
白米を食べるよりも栄養のバランスに気を使わなくて済みます。
「栄養のバランスを考えるのが面倒だな」、
「栄養が足りてないかも」と感じている人は、
キヌアや玄米中心の食生活に変えてみてはいかがですか?