食中毒は肉や魚だけでない!野菜や水でも食中毒が起こる危険があります!
沢の水で食中毒
夏は食中毒の発生件数が多い季節です。
食中毒を起こす菌は高温多湿の環境で繁殖しやすいためです。
また、レジャーなどで屋外で飲食する機会も増えますので、
それも食中毒の発生要因の1つです。
食中毒の原因となる食材で思い浮かぶものは、
肉や魚類だと思います。
生肉や生魚には、元々食中毒を起こす菌が
生息していることがあるからですね。
でも、食中毒は肉や魚だけを
気をつけていれば良いというわけではありません。
思わぬところに食中毒の原因は潜んでいるんです。
肉や魚以外の食中毒、1つ目は沢の水です。
夏は屋外でレジャーをする機会も多いと思います。
そんな時に、沢の水で食材を洗ったり、
流しそうめんに沢の水を使おうとしたことはありませんか?
沢の水は一見きれいに見えても、実は危険なんです。
目には見えないカンピロバクターや
腸管出血性大腸菌が潜んでいることがあります。
これらの菌は、塩素の消毒で簡単に死滅しますので、
水道水は安全に飲むことができますが、
沢の水は消毒されていないので危険なんです。
冷やしきゅうりも要注意!
夏はお祭りの季節です。
最近はお祭りの屋台で冷やしきゅうりを
よく見かけるようになりましたよね。
この冷やしきゅうりも、食中毒を起こす危険があります。
屋台はどうしても衛生面で不安が残ります。
加熱するものであれば良いのですが、
冷やしきゅうりは生のきゅうりを使います。
また、漬物は塩分の濃度や発酵で
有害な菌の繁殖を抑えて保存性を高めることができますが、
冷やしきゅうりは浅漬けですので、
塩分濃度も低く、発酵していないため、保存性は低めです。
実際に、過去には冷やしきゅうりで
O-157による集団食中毒が発生したこともありますので、
冷やしきゅうりは衛生的に信頼できるお店で買うようにしましょう。
ジャーサラダは菌が繁殖しやすい
夏の食中毒で注意したいのは、沢の水や冷やしきゅうりなど、
屋外レジャーでのケースだけではありません。
夏は日常生活内でも食中毒に注意しましょう。
最近は、瓶に野菜を詰めた
おしゃれなジャーサラダが女性の間で流行していますが、
調理時の衛生面や保存に気をつけないと、
食中毒を起こす危険があるんです。
瓶に雑菌がついていたら、瓶の中で繁殖しますし、
朝調理してそこからオフィスに持っていき、昼食に食べるまで、
冷蔵保存されていませんので、菌が繁殖するリスクが高いんです。
ジャーサラダを作る時は、瓶を煮沸消毒し、
サラダの具材に菌が付着しないように気をつけて、
さらにオフィスでも冷蔵保存しておくようにしましょう。
思わぬところに食中毒の危険は潜んでいます。
肉や魚だけではなく、
野菜なども食中毒のリスクが高いことを認識して、
夏の食中毒を予防しましょう。