肉は健康に良い?悪い?肉類の本当の健康効果について知りましょう。
肉は長寿の秘訣?
日本は長寿の国です。
日本人が長寿なのは、
伝統的な和食が健康に良いからとされています。
伝統的な和食は野菜中心のメニューで、
肉類はあまり食べません。
いわゆる「粗食」ですよね。
また、欧米式の食事で動物性の脂質をたくさん取ると、
生活習慣病やがんのリスクが上がるとされていますので、
肉類はあまり健康に良いものではない
という認識が広がっています。
長寿のためには粗食で肉類は控えるべきとされていますが、
近年になって実は肉は長寿に良いのではないか
と言われるようになりました。
なぜなら、日本が長寿国になったのは
昭和40年代になってからです。
そして、日本人の食生活に肉類が浸透するようになり、
肉の消費量が上がったのもその頃です。
昭和40年代以前は伝統的な和食を食べ粗食だったのに、
日本人は長寿ではなかったんです。
だから、肉類と長寿は関係があるのではないかとされています。
肉で健康に?
では、肉類は本当に健康に良いのでしょうか?
肉類を食べると、どんな健康効果があるのでしょうか?
肉類には必須アミノ酸が含まれています。
必須アミノ酸を摂取すると、血管が丈夫になり、
動脈硬化を予防することができます。
動脈硬化を予防できれば、
脳卒中や心臓病を予防できますので、
長寿につながりますよね。
また肉類には脂肪を燃焼させてエネルギーに変えてくれる
カルニチンやうつ病を予防し
精神安定には欠かせないトリプトファン、
「至福物質」と呼ばれていて幸福感や高揚感を得られる
アナンダマイド(アナンダミド)などが含まれています。
そのほか、必須アミノ酸やミネラルも豊富ですので、
肉類は健康に良い食材なんです。
ただ、心配なのはコレステロールだと思います。
でも、厚生労働省やアメリカの農務省と保健福祉省は
食事では体内のコレステロール値は変わらない
との見解を示していますので、
肉類からのコレステロールは気にする必要はないでしょう。
バランスよくが一番!
肉類は健康に良く、長寿につながる食材ですが、
それでも肉類ばかりを食べていては健康に良くありません。
肉類ばかりを食べていては、
肉類には含まれない必要な栄養素が不足してしまいますし、
カロリーオーバーになってしまいます。
肉類は健康に良いですが、それでも食べすぎはNGです。
結局のところ、健康的な食事は偏らずに、
バランスよくいろいろなものを食べるようにするのが
一番良いんです。
粗食が一番だからといって、
肉類を無理に避ける必要はありませんし、食べすぎもダメです。
健康と長寿のためには、規則正しく、
バランスよい食事を取ることが一番大切なんです。
もちろん、
伝統的な和食が健康に悪いというわけではありません。
和食は野菜や魚類をたくさん食べることができますので、
和食中心の献立にして、
適度に肉類を取り入れるようにすると良いでしょう。