高齢者に便秘薬はNGです!正しい高齢者の便秘対策を知りましょう。
高齢者の便秘の原因って?
老若男女問わず、便秘に悩む人は多いんです。
便秘というと、
若い女性に多い悩みというイメージがありますが、
年齢性別を問わず、便秘になることはあります。
特に、高齢者は便秘になりやすいんです。
加齢に伴って、腸の周辺の筋力が低下しますから、
腸の蠕動運動が鈍くなり、便秘になってしまうんです。
また、高齢になると食事の量も減りますし、
水分摂取量も減りますから、
便の嵩が減って腸に刺激を与えられませんし、
便が硬くなってしまうのです。
そして、高齢になり筋力の低下に伴って、
トイレに行くのが億劫になったり、
自力ではトイレに行けなくなる人もいますので、
精神的にトイレに行くことへの不安を持つことで
便秘になることもあります。
高齢者は便秘薬は最終手段
高齢者の便秘は様々な要因が
複雑に絡み合って起こっていますが、便秘が続くと、
高齢が原因で減少していた食事量がさらに減ってしまい、
栄養が偏ってしまいますので、
高齢者の排便コントロールはとても重要になります。
便秘解消の手段で、
一番手っ取り早いものは、便秘薬を使うことです。
ただ、高齢者の場合、
安易に便秘薬を使うのは危険なんです。
便秘薬でもっとも多いのが、
酸化マグネシウムが含まれているものです。
酸化マグネシウムは便に水分を含ませて柔らかくし、
便の嵩を増して、排便を促す作用があります。
健康な人であれば、
酸化マグネシウムは副作用はほとんどなく、
比較的使いやすい便秘薬なのですが、
高齢者の場合、薬の代謝機能が落ちていますので、
酸化マグネシウムを毎日飲んでいると、
高マグネシウム血症になるリスクがあるんです。
高マグネシウム血症になれば、
不整脈からの心停止の可能性もありますので、
高齢者は自己判断で便秘薬を使用せず、
どうしても便秘が解消しないときは、
かかりつけ医に相談するようにしましょう。
高齢者にオススメの便秘対策
高齢者は安易に便秘薬を使用するのはオススメできませんので、
日常生活の中でできる便秘対策を実践していきましょう。
まずは、水分摂取量を増やすことです。
高齢者は喉の渇きを感じにくいですし、
トイレへの不安がありますので、
水分摂取量が少なめになります。
でも、これは便秘の原因になりますので、
水分摂取量を増やしつつ、環境を整えるなど
トイレへの不安を解消するようにしましょう。
また、植物性乳酸菌を取って
腸内環境を改善することも有効です。
植物性乳酸菌は動物性乳酸菌よりも
生きて大腸まで届きますので、
効率よく腸内環境を改善することができます。
植物性乳酸菌はぬか漬けやしば漬け、
味噌など高齢者が食べなれた食品に含まれていますので、
高齢者でも摂取しやすいんです。
高齢者の便秘対策は、健康な成人の便秘対策よりも慎重に、
そして効率よく行うことがポイントですので、
周囲の人がサポートしつつ、
高齢者の便秘対策を行っていくようにしましょう!