冬に多い感染性胃腸炎について知っておきたいこと3つ!これだけは知っておこう。
寒い季節は感染性胃腸炎に要注意!
食中毒が起こりやすいのは高温多湿の夏ですが、
秋から冬にかけての気温が低い季節も食中毒の危険があります。
寒い季節に注意すべき食中毒は、感染性胃腸炎です。
感染性胃腸炎は、
細菌やウイルスが原因で下痢や嘔吐が起こる病気で、
感染性胃腸炎の代表といえば、
ノロウイルスやロタウイルスです。
ノロウイルスは激しい嘔吐や下痢、発熱などの症状が現れ、
その症状は1~2日続きます。
ロタウイルスも嘔吐や下痢、発熱などが主症状ですが、
乳幼児の場合は痙攣を起こす場合もあるんです。
ノロウイルスは11月~2月頃に流行しやすく、
ロタウイルスは2~4月頃に流行するという特徴があります。
ノロウイルスもロタウイルスも
1年を通して感染するリスクはありますが、
ウイルスは細菌と比べて気温が低く
乾燥した季節に活動が活発にありますので、
冬に流行しやすいのです。
感染性胃腸炎の予防法は?
ノロウイルスやロタウイルスなどの
感染性胃腸炎の感染経路は接触感染と経口感染になります。
ウイルスが付着したところを触り、
その手を介して口からウイルスが侵入したり、
ウイルスに汚染された食べ物を食べることで感染するんです。
そのため、感染性胃腸炎の予防は、
手洗いがもっとも重要になります。
外出から帰ったり、
トイレの後や食事・調理の前は流水と石鹸で
しっかり手洗いをしましょう。
また、生の魚介類や生肉を扱った調理器具は、
きちんと洗浄・消毒をしてから、
ほかの食品を調理するようにしましょう。
手洗いや調理器具の洗浄・消毒で、
感染性胃腸炎への感染リスクは大幅に下げることができます。
感染性胃腸炎になってしまったら?
ノロウイルスやロタウイルスは、目に見えませんので、
どんなにしっかり手洗いや調理器具の洗浄消毒を行っていても、
残念ながら感染性胃腸炎を100%予防することはできません。
予防法をしっかり実践していても、
感染性胃腸炎を発症してしまうこともあるのです。
感染性胃腸炎になったら、
水分補給をすることを心がけてください。
嘔吐や下痢で体内の水分が失われますので、
水分補給をしないと脱水症状に陥ってしまうのです。
もし、嘔吐や下痢で消耗が激しく、水分補給が難しいときは、
早めに医療機関を受診するようにしてください。
そして、自己判断での下痢止め薬の服用はやめましょう。
感染性胃腸炎で下痢が起こるのは、
体内に侵入したウイルスを早く追い出そうとするためですので、
下痢止め薬で無理に下痢を止めてしまうと、
症状が悪化したり、長引く恐れがあるんです。
そのため、感染性胃腸炎になったら、
水分補給をして消化に良いものを食べて、
ゆっくり休むようにしてください。