糖尿病と診断されても、上手にお酒と付き合っていく方法を知りましょう。
糖尿病になると一生お酒は飲めないの?
糖尿病になる人は、お酒が好きな人が多いですよね。
糖尿病は贅沢病とも言われていますので、
カロリー過多の生活を続けていると、
糖尿病発症のリスクが高くなるからです。
お酒はそれ自体にもカロリーがありますし、
さらにおつまみを食べながらお酒を飲んでいれば、
1日の摂取カロリーは「3食+お酒+おつまみ」となりますので、
糖尿病になりやすいんです。
「糖尿病になると、お酒は厳禁!
もう一生、お酒を飲めないんだ」
と思っている人も多いと思いますが、それは誤解です。
もちろん、糖尿病が進行して、インスリン療法をしないと、
血糖値が下がらない、重度の合併症が出ているという場合は、
禁酒したほうが良いでしょう。
また、医師からお酒を止めるように言われている場合も同様です。
でも、糖尿病の初期段階で、
血糖値を上手にコントロールできている人であれば、
「お酒は厳禁!絶対に禁酒!」というわけではないんです。
自分で節制できれば、糖尿病でもお酒を飲むことはできます。
では、糖尿病の患者さんがお酒と上手に付き合っていくには、
どうすれば良いのでしょうか?
許容量を知っておく
糖尿病の患者さんが上手にお酒と付き合っていく方法の1つ目は、
許容量を知っておくことです。
糖尿病と診断された後、
医師から1日の摂取カロリーをどの程度にすべきか
言われていますよね。
その摂取カロリーは絶対に守るようにしましょう。
また、日本糖尿病学会の
「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」によると、
1日のアルコール量を25g未満とし、
毎日飲まなければ良いとしています。
アルコール量25gとは、ビールなら500ml、
日本酒は1合(180ml)、ワインは180ml程度となります。
1日あたり25gの量を守って、毎日飲まないように注意すれば、
糖尿病でもお酒を飲むことができるのです。
おつまみや食事に注意!
お酒を飲んで良い量がわかり、その量を守るだけでは、
糖尿病患者さんがお酒と上手に付き合うには不十分です。
糖尿病の患者さんがお酒と上手に付き合うためには、
おつまみや食事にも注意しましょう。
あなたはお酒を飲むときに、
どんなおつまみを選んでいるでしょうか?
揚げ物など高カロリーのものを選んでいませんか?
揚げ物は確かにお酒に合うのですが、高カロリーですので、
すぐにカロリー制限をオーバーしてしまいます。
また、お酒を飲んだ後に締めとして
ラーメンなどを食べていないでしょうか?
これもカロリー過多になりますので、絶対に止めましょう。
お酒を飲むなら、おつまみは野菜や海藻類中心の
低カロリーのものを少量だけ食べるようにして、
締めの食事はなくしてくださいね。
適正量を知り、おつまみや締めの食事に気をつければ、
糖尿病と診断されても、お酒を飲むことはできます。
ただ、きちんと食事療法や運動療法を行って、
血糖コントロールできないいけませんので、
必ずアルコールの量を守って、
おつまみ等に気をつけてくださいね。