認知症にはリンゴ?抗酸化作用のある食品に期待。アルツハイマーとリンゴの関係とは
高齢化とアルツハイマー
日本は、急速に高齢化が進んでいます。
2011年の65歳以上の高齢者は2975万人で、人口の23.3%を占めています。
今後はさらに増え続け、厚生労働省の統計によると65歳以上の高齢者は、
2015年には3395万人、2042年には3878万人になると予想されています。
高齢者が増えると、認知症患者も増加します。医療が発達し、
ガンや心疾患などでの死亡率が下がっても、認知症の根本的な
治療法はいまだに確立されていません。
認知症の中でも、最も多いのがアルツハイマー型の認知症です。
アルツハイマー患者は、2010年で約116万人いますが、
2015年には142万人、2025年には220万人に達すると言われています。
アルツハイマーとは、どんな病気?
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が急速に老化し、脳が
萎縮することで起こる病気です。初期症状には、物忘れが多くなる、
新しいことが覚えられない、抑うつ状態となるなどがあり、
症状が進行すると、攻撃的になったり、暴言、暴力、被害妄想が
出たりと人格の変化が見られます。
現在のところ、アルツハイマーを根本的に治す治療法はありません。
アルツハイマーの治療薬には、コリンエステラーゼ阻害薬
(薬名:アリセプト)がありますが、これはアルツハイマーの
進行を遅くさせるためのものです。
リンゴでアルツハイマーを予防しよう
アルツハイマーになると、患者本人だけでなく、介護をする家族にも
大きな負担がかかります。そのため、できることから
アルツハイマー予防を始めましょう。
アルツハイマーの原因はわかってはいませんが、やはり老化が
関係していることは言うまでもありません。
この老化を遅らせるためには、高い抗酸化作用を持つ食品を
食べるようにしましょう。
高い抗酸化作用を持つ食品は、リンゴです。
リンゴは、非常に身近な食べ物ですよね。リンゴを1日1個食べることで、
アルツハイマーの予防に効果があることが、
アメリカの大学の研究でわかっています。
リンゴには、ケルセチンというポリフェノールが含まれています。
このケルセチンが高い抗酸化作用を持っています。
ケルセチンは、リンゴの皮に多く含まれていますので、リンゴを
良く洗って、皮ごと食べるようにすると、効果的ですよ。
また、リンゴジュースを飲むと、脳内のアセチルコリンの濃度を
保つという研究結果も出ています。これは、上記のコリンエステ
ラーゼ阻害薬と同様の働きをするということですので、
アルツハイマーには非常に有効であると言えるでしょう。
リンゴでアルツハイマー予防をして、老後を健康的に過ごしましょう。