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妊娠中の貧血は、赤ちゃんに悪影響を及ぼします。妊娠中は貧血予防に努めましょう。




妊婦の貧血は早産のリスクが上がる

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妊娠すると、貧血になりやすいですが、
妊婦が貧血になると早産や低出生体重児のリスクが上がることが
アメリカのハーバード大学公衆衛生学部の調査で
明らかとなりました。

調査チームによると、
妊娠と鉄剤に関する研究48件と
妊娠中の貧血に関する研究44件の論文の解析を行ったところ
妊娠中に鉄剤を服用していた妊婦へのヘモグロビン値は
平均で4.59g/l高く、貧血リスクが50%、
鉄欠乏症リスクが41%、鉄欠乏性貧血のリスクが60%、
子供が低出生体重児のリスクが19%、
それぞれ減少することが判明しました。

また、妊娠初期から中期にかけて貧血になった妊婦の子供
低出生体重のリスクが1.29倍、早産リスクが1.21倍に
上がっていたそうです。

鉄剤の服用量が1日辺り10mg増加するごとに、
妊娠中の貧血リスクは12%減、
低出生体重のリスクは3%減となり、
子供の出生体重は15g増加することもわかりました。

これらの調査結果から、調査チームは
「妊婦が鉄剤を服用することは、
妊娠中の貧血や子供の出生体重を改善する方法の一つになる
可能性がある」と述べています。

妊婦が貧血になりやすい理由

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30~40%の妊婦が貧血になると言われています。

なぜ、妊娠すると貧血になりやすくなるのでしょう?

妊娠すると、自分だけではなく
胎児にも栄養や酸素を送らなくてはいけませんよね。

妊娠前は、自分の身体に
栄養と酸素を供給できる血液量があれば十分だったのに、
妊娠すると胎児分も血液量が必要となるため、
造血機能がフル回転し、必要な分の血液量を増やします。

妊娠初期から血液は徐々に増え始め、
妊娠後期には最大36%も血液量が増えますが、
血漿は47%増加するのに対し、
赤血球は17%しか増加しません。

つまり、血液中の赤血球の割合が低くなるということですね。

貧血は、
赤血球中のヘモグロビンが不足することが原因ですので、
妊娠中はどうしても貧血になりやすくなるのです。

妊娠中の貧血を予防するためには

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ヘモグロビンを増やすためには、鉄分が欠かせません。

そのため、妊娠中の貧血を予防するためには、
鉄分を積極的に補給する必要があります。

アサリや牡蠣などの貝類、
小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜、
わかめやひじきなどの海藻類、
納豆や黄粉などの大豆製品など
鉄分の豊富な食品を積極的に食べて、鉄分補給に努めましょう。

鉄分が多い食品といえば、レバー類が思い浮かびますが、
レバーはビタミンAも多く含まれています。

妊娠初期にビタミンAを過剰摂取してしまうと、
胎児に奇形などの悪影響が出ますので、
妊娠中の鉄分補給には向いていません。

また、食後にコーヒーや緑茶を飲む習慣がある人が
多いと思いますが、コーヒーや緑茶には
タンニンという成分が含まれていて、
タンニンは鉄分の吸収を妨げる作用がありますので、
食後にコーヒーや緑茶を飲むのは避けましょう。

また、もともと貧血気味だった人の場合、
妊娠すると食品からの鉄分補給では
補いきれない場合がありますので、
その場合は医師と相談して、
フェロミアなどの鉄剤を処方してもらうと良いでしょう。





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2013年11月22日 | カテゴリー:妊娠・出産

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