シナモンの健康パワーと過剰摂取した場合の健康への影響を知りましょう。
シナモンで血液サラサラに
シナモンというと、お菓子や料理に使われるスパイスで、
独特の甘い香りが特徴ですよね。
このシナモンには、様々な健康パワーが
秘められていることをご存知ですか?
シナモンには、血液をサラサラにする効果があります。
血小板からアラキドン酸という
不飽和脂肪酸が放出されると、血栓ができやすくなり、
さらに動脈硬化を促進しますが、シナモンは、
このアラキドン酸の放出を抑制する作用があるんです。
血栓ができて、血液がドロドロになると、
動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞の原因となりますので、
血液をサラサラにするシナモンの効果は、
今後注目されていくと考えられます。
シナモンでアンチエイジング
シナモンの健康パワーは血液サラサラ効果
だけではありません。
アンチエイジング効果もあるんです。
肌の老化は、毛細血管が関係しています。
ストレスや加齢によって体が酸化すると、
細胞壁に傷ができます。
細胞壁に傷がつくと、細胞内の栄養分や老廃物が
血管内に漏れ出してしまいますので、
毛細血管に炎症が生じます。
毛細血管に炎症が起こると、
その部位周囲の細胞に栄養や酸素が供給されなくなるため
細胞が死滅してしまうのです。
肌の細胞が死滅すると、しわやたるみの原因となります。
シナモンには、
細胞壁を守るTie2という分子を活性化する効果があり、
毛細血管の炎症を抑制してくれるのです。
また、血液をドロドロにする
アラキドン酸にも炎症促進作用がありますので、
そのアラキドン酸の放出を抑制することでも、
血管の炎症を防いでいます。
さらに、シナモンには炎症を起こした血管の
修復作用もありますので、シナモンは毛細血管を守り、
肌の老化を防いでくれるのです。
シナモンの副作用
シナモンには、上記の健康パワー以外にも
抗菌効果や血糖値を下げる効果、脳の活性化、整腸作用、
白髪予防などの作用がありますが、
健康に良いからといって、過剰に摂取すると、
逆に健康に悪影響を及ぼします。
シナモンには、香り成分のひとつである
クマリンという物質が含まれていますが、
近年の研究で、このクマリンを過剰摂取すると
肝障害を引き起こすことがわかりました。
ドイツのドイツ連邦リスクアセスメント研究所によると、
クマリンの1日の摂取量は
体重1キロあたり0.1ミリグラムを超えると、
健康に悪影響を及ぼす可能性があると
注意喚起を行っています。
シナモンには
セイロンシナモンとカシアという2種類がありますが、
体重50キロで換算すると、セイロンシナモンで364.6グラム、
カシアで1.5グラムに相当しますので、
通常、シナモンをスパイスとして
食品やお菓子から摂取する場合には、特に問題ありません。
ただ、健康効果を期待して、
シナモンサプリメントを過剰摂取した場合は、
クマリンの1日の摂取許容量を
超えてしまう可能性がありますので、注意しましょう。