急性アルコール中毒や二日酔いに注意!お酒は適量を守って飲むようにしましょう。
急性アルコール中毒に注意
4月は新人歓迎会の季節で、お酒を飲む機会も増えますよね。
そういう時に注意しなければいけないのは、
お酒を飲む量です。
特に、新人さんは上司や先輩に勧められると断りきれず、
自分の限界以上にお酒を飲んでしまうこともあるでしょう。
短時間に多量にお酒を飲んでしまった場合、
急性アルコール中毒になる可能性があります。
アルコールは脳を麻痺させる性質があり、
アルコールの血中濃度が上がれば、
呼吸中枢や心拍を制御する脳幹部も麻痺してしまい、
死に至ることがあります。
急性アルコール中毒は、単なる「泥酔」とは異なり、
放っておけば命にかかわることもある危険な病気です。
意識があり、呼びかけにも応じることができる状態であれば、
体温が下がらないように保温に努めながら、
そのまま寝かせて様子を見ても大丈夫ですが、
「意識がない」、「呼びかけにも応じない」、
「呼吸がゆっくりである」、「体温が下がっている」という時は
重篤な状態ですので、迷わずに救急車を呼び、
医療機関で適切な治療を行うようにしましょう。
何より、急性アルコール中毒にならないように
「一気飲みはしない」、「他人にお酒を強要しない」など
お酒の席ではお互いに注意することが重要です。
二日酔いはなぜ起こる?
お酒を飲む時に注意しなければいけないのは、
急性アルコール中毒だけではありません。
二日酔いにも注意が必要です。
二日酔いは命にかかわることはありませんが、
翌日は頭痛や吐き気などで全く動けず、
仕事や日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。
二日酔いは、肝臓でアルコールが分解されるときにできる
アセトアルデヒドが原因のひとつです。
アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されてから、
さらに炭酸や酢酸へと分解されて、体外へ排出されますが、
肝臓の分解能力を超えた量を飲んでしまうと、
アセトアルデヒドから炭酸・酢酸への分解が追いつかず、
アセトアルデヒドが血液に乗って全身を巡り、
頭痛や吐き気を引き起こします。
また、アルコールには利尿作用がありますので、
アルコールを飲んだ翌朝は脱水症状になっています。
脱水は、アセトアルデヒドが引き起こす
二日酔いの症状を増強させる原因です。
二日酔い対策は?
二日酔いになってしまったら、
とにかく水分を補給しましょう。
脱水症状になっていますし、
水分を補給することで、尿量を増やして、
アセトアルデヒドを体外へ排出することができます。
スポーツドリンクを飲むと、
体内への吸収スピードが速いですので、さらに効果的です。
ただ、お茶やコーヒーは利尿作用があり、
もともとアルコールの利尿作用で脱水気味の状態のところに、
さらに利尿作用のあるものを飲むと、
脱水を悪化させてしまいますので、避けたほうが良いでしょう。
このほか、寝て体を休める、
アルコールを分解する働きのあるビタミンCを取るなども
二日酔いには有効です。
二日酔いも急性アルコール中毒と同様に
「飲みすぎない」という予防が最も大切ですが、
二日酔いになってしまった場合は、
水分補給をして、ゆっくり休むようにして下さい。