イメージ画像

盲腸は切らずに治す時代!盲腸の初期症状3つと症状の特徴を知りましょう!




盲腸とはどんな病気?

160903-4

「盲腸」というと、腹痛が症状で手術して治す病気
というイメージを持っている人が多いと思います。

でも、盲腸は正しい病名ではありません。

盲腸は通称であり、正しい病名は虫垂炎です。

そもそも盲腸とは、小腸から大腸への入り口の部分のことです。

そして、虫垂はその盲腸から下向きに出ている
尻尾のような突起部分のことです。

通称「盲腸」、正式名称「虫垂炎」は、隣り合った場所にあり、
一昔前までは虫垂で起こった炎症が
盲腸に広がるまで発見されなかったことが多いので、
虫垂炎が盲腸と呼ばれていたそうです。

盲腸(虫垂炎)は、虫垂に炎症が起こる病気ですが、
なぜ炎症が起こるのかは、
まだ明らかにされておらず不明なんです。

細菌やウイルスに感染したことが原因という説もありますし、
ストレスが原因という説もあります。

昔は、盲腸(虫垂炎)は手術して
虫垂を切除してしまうのが定番の治療法でした。

でも、今は抗生物質を投与して、
手術せずに治す治療が主流になっています。

これは、良い抗生物質が開発されたという理由もありますが、
違う理由もあるのです。

虫垂は以前は、特に切除しても問題ないもの、
健康のための役割が何もないものと考えられていましたが、
その後の研究で内細菌のバランスを保って、
免疫機能に関係していることがわかりましたので、
できるだけ虫垂は取らずに治す治療法が主流になっているのです。

盲腸の初期症状とは?

150724-3

盲腸(虫垂炎)は、初期段階で適切な治療を受ければ、
命の心配はもちろんありませんし、手術の必要もありません。

抗生物質の投与で治療が可能です。

盲腸(虫垂炎)を初期段階で気づくためには、
盲腸(虫垂炎)の初期症状を知っておく必要があります。

盲腸(虫垂炎)の初期症状は、腹痛、嘔吐、発熱の3つです。

これに、吐き気や食欲不振が加わることもあります。

盲腸(虫垂炎)の初期症状の腹痛は、
痛みの箇所が移動するという特徴があります。

盲腸(虫垂炎)の腹痛は、最初は上腹部付近、
つまりお腹の上の方が痛み出します。

でも、時間の経過とともに上腹部付近の痛みは、
徐々に右下腹部、つまり虫垂がある場所に移動していきます。

さっきまでみぞおち付近が痛かったのに、
気づいたら痛みの場所が
少しずつ下に移動している気がするという場合は、
盲腸(虫垂炎)の可能性が高いですので、
早めに医療機関を受診してください。

盲腸を放置するとどうなる?

cont12-3

先ほど、盲腸(虫垂炎)は初期段階であれば
命の心配も手術の必要もないとお話しましたが、
初期段階で治療できなかったらどうなるのでしょうか?

盲腸(虫垂炎)を放置すると、虫垂の中に膿が溜まっていき、
虫垂の壁に穴を開けてしまいます。

こうなると、手術して虫垂を切除しなければいけません。

この状態でもさらに放っておくと、
炎症がどんどん広がっていき、虫垂が壊死し、
腹膜にまで炎症が広がります。

こうなると、敗血症性ショックなど集中治療が必要になり、
場合によっては死に至ることもあります。

盲腸(虫垂炎)は重症でないというイメージがあるかもしれませんが、
それは初期段階で治療できた場合のみになります。

盲腸(虫垂炎)の初期症状やその特徴をしっかり知って、
初期段階で治療できるようにしましょう。





タグ



2016年9月3日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事