脂肪肝の原因が解明!これからは脂肪肝の治療ができるようになるかも!?
脂肪肝の原因は何?
沈黙の臓器と言われる肝臓ですが、
肝臓の病気の1つに脂肪肝がありますね。
脂肪肝とは、肝細胞に脂肪が溜まってしまった状態のことです。
脂肪肝になると、
肝細胞に余計な脂肪が溜まっているわけですから、
肝機能が低下します。
また、最近の研究で
脂肪肝は肝硬変の原因となることがわかりました。
肝硬変になると、治療が困難になり、そのまま肝不全になったり、
肝がんへ移行しますので、脂肪肝はとても怖い病気なのです。
脂肪肝の原因は高度な肥満です。
全身に脂肪がつくと、
その余計な脂肪が肝細胞にも溜まってしまうのです。
また、逆に過激なダイエットをすることでも、
脂肪肝になります。
過激なダイエットをすることで、脳が飢餓状態と勘違いをして、
肝臓にエネルギー源となる脂肪を溜めこんでしまうのです。
また、ライ症候群や急性妊娠脂肪肝などの代謝異常や
薬の過剰摂取などでも脂肪肝になることがあります。
脂肪肝の治療法
脂肪肝は肝硬変の原因となる怖い病気ですので、
できるだけ早く治療しなければいけません。
でも、脂肪肝は自覚症状がないので、
健康診断などを受けないと脂肪肝と気づかないのです。
そのため、脂肪肝は自覚がないうちに、
どんどん進行していきます。
しかも、問題なのは「これ!」といった治療法がないのです。
薬を服用すれば、
確実に脂肪肝が治るというような治療法はないのです。
では、脂肪肝はどうやって治療するのかですが、
これは食事療法と運動療法になります。
適切なカロリーで栄養のバランスの取れた食事を1日3回食べて、
アルコールは控えめにします。
そして、適度な運動をすることで、
脂肪肝を少しずつ改善していくしかないのです。
「美味しいものは好きなだけ食べたい!運動は嫌い!」
という人にとっては、脂肪肝になりやすく、
しかも脂肪肝の治療をなかなか継続できないという
問題があるのです。
脂肪肝の治療に新たな光?
脂肪肝の治療は食事療法と運動療法ですが、
ここにきて脂肪肝の治療に新たな光が見えてきました。
大阪大学の吉森教授らの研究グループによると、
脂肪肝は脂肪などの分解作用を抑える
タンパク質「ルビコン」という物質が
増えることで引き起こされることを解明しました。
脂肪肝の原因がわかったということは、
原因物質である「ルビコン」が増加するのを抑制すれば、
脂肪肝の治療ができるということになります。
今回の研究で脂肪肝の原因物質がわかったので、
今回の研究を基にして、
脂肪肝の治療薬が開発される道筋ができたことになります。
今後の脂肪肝の治療の開発に期待したいですね。
ただ、脂肪肝は暴飲暴食をせずに、
適度な食事と適度な運動をすることで予防できますので、
脂肪肝になってから治療をするのではなく、
脂肪肝にならないような生活をするようにしましょうね。