スマホの光は健康に悪い?ブルーライトが健康に与える影響を知りましょう。
ブルーライトって何?
ブルーライトという言葉を
ここ1~2年でよく耳にするようになりましたよね。
ブルーライトとは、パソコンのモニターやスマホの画面、
液晶テレビから発せられる光の一種です。
ブルーライトとは、
波長が380~495nm`(ナノメートル)の青色の光のことです。
人間の目で見ることのできる光(可視光線)の波長は
380~780 nmですので、
ブルーライトは人間が見るとのできる光の中で、
最も波長が短く、強いエネルギーを持っているんです。
紫外線が380 nm以下の光ですので、
ブルーライトがいかに強いエネルギーを持っているかが
わかると思います。
強いエネルギーの光ということは、
それだけ人の体に与える影響も大きいということになります。
ブルーライトで睡眠障害に
目の奥にある網膜は、光を感知する器官です。
網膜には光を感知する
「光を明暗を感知する受容体」と「光の色を感じる受容体」、
「第三の受容体」の3つの受容体が存在しています。
第三の受容体は、強いエネルギーを持つ光に反応して、
体内リズムをコントロールする働きがあります。
「強いエネルギーを持つ光=ブルーライト」ですので、
ブルーライトを浴びていると、
第三の受容体が必要以上に刺激されて、
体内リズムが狂ってしまうんです。
体内リズムが狂ってしまうと、睡眠に問題が出てきますよね。
夜にブルーライトをたくさん浴びると、
脳は「朝?」と勘違いして、
睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌を減らしてしまいます。
そのため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅い、
夜中に目が覚めるなどの睡眠障害が起こります。
ブルーライトが原因の体の不調
体内リズムが狂うことで出てくる影響は、
睡眠障害だけではありません。
体内リズムが狂うと、
思わぬところで体の不調が出てくるんです。
体内リズムの乱れによる体の不調の1つには、
糖尿病や高血圧への影響があります。
体内リズムが乱れると、血糖値を下げるための
インスリンの働きが悪くなってしまい、
食後も血糖値が下がらずに糖尿病になるリスクが高くなります。
また、体内リズムが正確な場合は、
血圧は朝に高くなり、夜は低くなるのですが、
そのリズムが乱れることで、夜になっても血圧が下がらず、
高血圧になってしまうこともあります。
そのほか、目の疲れや目の痛みが出てくるのはもちろんですが、
癌の発症リスクがあがる可能性も指摘されていますし、
肥満やうつ病などもブルーライトと関連性があると
言われています。
ブルーライトとうまく付き合うには?
健康に悪い影響があるブルーライトですが、
現代生活の中からブルーライトを
完全に排除することはできませんよね。
テレビもパソコンもスマホも全く使わないという人は、
ほとんどいないと思います。
では、ブルーライトとうまく付き合っていくには
どうしたらよいのでしょう?
まずは、就寝2時間前には、
パソコンもスマホも使わないようにしましょう。
寝る直前までブルーライトを浴びていると、
体内リズムが狂いやすくなります。
できれば、夕方から使用を控えると良いですね。
睡眠の質を上げるためにも、
就寝2時間前にはパソコンの電源を切って、
スマホも画面のスイッチをオフしておきましょう。
ブルーライトを完全に排除するのではなく、うまく付き合って、
できるだけその影響を受けないようにしたいですね。