痛風予防に飲むべきもの、飲んではいけないものを知りましょう。
痛風には水が一番!
痛風発作が起こると、歩くことすら辛い、
靴下を履くことすらできないほどの痛みに襲われます。
痛風発作は高尿酸血症が原因であることは
皆さん知っていると思います。
高尿酸血症になり、血液内の尿酸の濃度が高くなると、
血液内に溶け切れなくなった尿酸が結晶化します。
それが関節の内側にこびりつき、
剥がれ落ちると炎症を起こすのです。
これを考慮すると、痛風発作を起こさないためには、
高尿酸血症を予防することが
もっとも大切であることがわかりますよね。
高尿酸血症を予防する、体内の尿酸を排泄し、
尿酸値を下げるためには、どうすれば良いのでしょうか?
尿酸値を下げるために、
もっとも簡単で今すぐにできることは、
水を飲むことです。
水をたくさん飲むだけで、
尿酸値を下げることができるんです。
体内の尿酸は、尿に溶け込んで、
尿と一緒に排泄されますので、
水をたくさん飲んで、尿量を多くすれば、
それだけ尿酸をたくさん排泄できることになるのです。
痛風予防のために尿酸値を下げたいときは、
1日2リットル以上の水を飲むようにしましょう。
コーヒーや濃い緑茶はNG!
1日2リットルの水を飲むのは大変と思う人も多いと思います。
また、水を飲むのが苦手という人もいますよね。
そして、水を2リットルは飲めないけど、
お茶なら2リットル飲めるという人も
多いのではないでしょうか?
水ではなくお茶を1日2リットル飲むのは
絶対にNGとは言えませんが、
濃い緑茶だと逆効果になる可能性があります。
また、コーヒーも同様です。
濃い緑茶とコーヒーに共通しているもの、
それはカフェインが大量に入っていることです。
カフェインには利尿作用がありますよね。
「利尿作用があれば、
もっと尿量が多くなるから尿酸値が下がるのでは?」
と思うかもしれませんが、違うんです。
利尿作用で強制的に尿量を増やすと、
水分だけが尿として排泄されますので、
尿中に尿酸はあまり溶け込んでいないんです。
それどころか、体内の水分量が減ってしまいますので、
相対的に尿酸値が上がり、
尿酸の結晶化が進んでしまいます。
ですから、水が苦手という人は、
カフェインが入っていない麦茶などを
たくさん飲むようにしましょう。
ちなみに、アルコール類は利尿作用があるだけでなく、
アルコールが肝臓で代謝されるときに、
尿酸が生成されますので、絶対にNGです。
クエン酸や重曹を使うのも良い!
尿中に溶け込める尿酸の量には限界がありますが、
その限界量をさらに増やすことができたら、
もっと効率よく尿酸を排泄できますよね。
尿中に溶け込む尿酸量を増やすには、
クエン酸や重曹を水に溶かして飲むことをおすすめします。
クエン酸も重曹も、
尿をアルカリ化させる作用があるんです。
尿がアルカリ化すると、
尿中に溶け込める尿酸の量を増やすことができるんです。
逆に、尿が酸性化すると、
尿酸が溶けにくくなってしまいます。
クエン酸や重曹は、体内で尿をアルカリ化させますので、
痛風予防にはもってこいなんですよ!
クエン酸も重曹も、
1日当たりコップ1杯(200~250ml)あたり
小さじ半分を溶かして飲めばOKです。
今日からクエン酸や重曹を利用しつつ、
水をたくさん飲んで、
痛風発作を予防するようにしましょう。