日本人は腸が長いのは嘘?腸の長さと肉食の関係について知りましょう。
日本人は腸が長いというのは嘘?
日本人は腸が長いという噂を聞いたことがあるでしょうか?
欧米人は腸が短いから、それに合った欧米型の食事が適していて、
日本人は腸が長いから欧米型の食事ではなく、
日本伝統の和食が適しているという話を聞いたことが
あるかもしれません。
でも、実はこの「日本人は腸が長い」という噂は嘘なんです!
日本人が欧米人よりも腸が長いという科学的根拠はないのです。
1995年に発表された日本とイギリスの医師による研究結果では、
大腸の長さは欧米人の平均は114センチ、
東洋人の平均の永さは111センチとなっています。
また、50歳以上の日本人とアメリカ人を
650名ずつ大腸の長さを比較した調査では、
日本人の大腸の長さは154.7センチ、
アメリカ人は158.2センチという結果が出ました。
この結果を見ればわかると思いますが、
日本人の腸は欧米人と比べて長いというわけではなく、
むしろ少しだけ短いのです。
腸は人種によって長さが違うというわけではなく、
体格や年齢で長さが変わるというのが、
現在の定説となっています。
日本人は肉食でもOK?
日本人は腸が長いという噂には、
「だから、肉食はダメ!」という話が
付属していることが多いですよね。
欧米人は腸が短いから肉食に適しているけど、
日本人は腸が長いから肉食には向いていないというものです。
これは、日本人は腸が長いわけではないことが
わかっていますので、
肉食はダメというのも嘘であることがわかっていますが、
ここで疑問がひとつ生じませんか?
何で腸が長いと肉食がNGなのかということです。
肉は動物性たんぱく質と脂質が含まれています。
動物性の食品は腸内に長く留まると、
腐敗して悪玉菌を増やしてしまうのです。
腸が長ければ、
それだけ動物性の食品が腸に長く留まることになりますので、
悪玉菌が増えて、腸内環境が悪化しやすいというわけです。
でも、日本人は腸が長いわけではありませんので、
肉食がNGということはありませんので安心してくださいね。
バランスよく食べるのが一番!
日本人は肉を食べても何の問題もありません。
でも、だからといって肉ばかり食べているのは、
当然NGになります。
栄養のバランスが偏ると、健康に良くないからですね。
また、動物性の食品が腸に長く留まると、
腸内環境が悪化するのは間違いではありません。
肉ばかり食べていると、便秘になり、腸が短くても、
腸に長く留まることになりますので、
肉だけではなく野菜などもバランスよく食べることが大切なのです。
肉を食べてもOKですが、
食べすぎには注意して、肉を食べるなら、
野菜も一緒に食べることを忘れないようにしましょう!