生活習慣病予防はアディポサイトカインがカギだった?アディポサイトカインとは?
アディポサイトカインとは何?
「最近、お腹周りがだいぶ目立ってきたなぁ、
メタボ一直線かも」と不安になっている人はいませんか?
その肥満や内臓脂肪は
アディポサイトカインが関わっているかもしれません。
アディポサイトカインとは、
脂肪細胞から産生・分泌される様々な物質の総称のことで、
TNF-α、PAI-1、HB-EGF、レプチン、
アディポネクチンなどの種類があります。
生活習慣病の予防にはコレステロールや
中性脂肪のコントロールが重要とされていますが、
コレステロールと同じくらい生活習慣病予防のためには
アディポサイトカインのコントロールが重要であることが
わかってきたんです。
アディポサイトカインには善玉と悪玉がある
コレステロールには
善玉コレステロールと悪玉コレステロールとがありますが、
アディポサイトカインにも
善玉アディポサイトカインと悪玉アディポサイトカインが
あるんです。
内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞で産生・分泌される
アディポサイトカインに異常が生じて、
血液中の悪玉アディポサイトカインが増加して、
善玉アディポサイトカインが減少します。
悪玉アディポサイトカインが増えると、
高血圧や糖尿病、脂質異常症などを引き起こして、
動脈硬化を引き起こします。
また、内臓脂肪が増えれば悪玉アディポサイトカインが増えますが、
内臓脂肪が減れば、
善玉アディポサイトカインが増えることがわかっています。
つまり、いかに悪玉アディポサイトカインを減らして、
善玉アディポサイトカインを減らすかが、
生活習慣病を予防するカギとなるのです。
善玉アディポサイトカインの増やし方
最初にアディポサイトカインには、TNF-α、PAI-1、HB-EGF、
レプチン、アディポネクチンの5つがあると説明しましたが、
この中でレプチンとアディポネクチンが
善玉アディポサイトカインになります。
TNF-α、PAI-1、HB-EGF、が悪玉アディポサイトカインですね。
では、この善玉アディポサイトカインであるレプチンと
アディポネクチンを増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
レプチンとアディポネクチンを増やすためには、
先ほど説明したほうに、内臓脂肪を減らす必要があります。
内臓脂肪を減らすためには、食事制限も大切ですが、
ウォーキングやサイクリングのような
有酸素運動をすると良いでしょう。
また、レプチンの分泌量を増やすためには、
睡眠をしっかりとりましょう。
きちんと寝ることで、
レプチンの分泌量を安定させることができるのです。
さらに、アディポネクチンは
魚に含まれるEPAを摂ると分泌量が増えますので、
イワシやサンマ、サバなどの積極的に食べることをおすすめします。
善玉アディポサイトカインが増えれば、太りにくくなり、
さらに生活習慣病を予防することができるのです。
これからはコレステロールだけでなく、
アディポサイトカインを意識した生活を送るようにしましょう。