大豆の栄養はたんぱく質だけじゃない!大豆に秘められた驚くべき健康パワーとは?
大豆の栄養とは?
大豆は、日本人に欠かせない食材です。
醤油や味噌、納豆、豆腐など大豆からできた食品は
たくさんあります。
和食には欠かせない大豆ですが、
大豆は昔から「畑のお肉」と呼ばれていて、
栄養豊富な食材でもあります。
大豆は、豆類の中でもたんぱく質が豊富に含まれていますし、
アミノ酸の構成が、動物性たんぱく質と
似ているという特徴があります。
動物性たんぱく質は、
体内で効率よく働いてくれるというメリットがある一方で、
コレステロールや飽和脂肪酸が多く含まれているという
デメリットがあります。
植物性たんぱく質は効率が悪いものの、
コレステロールは含まれておらず、
飽和脂肪酸も少ないメリットがあります。
大豆のたんぱく質は、植物性たんぱく質でありながら、
動物性たんぱく質に似ているため、
両方のメリットをあわせ持っているんです。
また、大豆はたんぱく質だけでなく
ビタミンB1、B2、ビタミンE、カリウムやカルシウム、
鉄分も豊富に含まれています。
大豆イソフラボンの効果
大豆の栄養素といえば、
たんぱく質のほかに「大豆イソフラボン」を
思い浮かべる人も多いと思います。
大豆イソフラボンとは、ポリフェノールの一種で、
女性ホルモンであるエストロゲンと
同じような働きをしてくれる栄養素です。
エストロゲンは、動脈硬化や高血圧などの
生活習慣病を予防したり、自律神経のバランスを整えたり、
骨量の減少を防いで骨粗しょう症を予防したりなどの
効果があります。
また、皮膚や粘膜を健康に保つ効果もありますので、
アンチエイジング効果も期待できるんです。
エストロゲンは、40代後半から一気に分泌量が減少し、
エストロゲンの不足が更年期障害の原因と
言われていますので、女性は40代になったら
積極的に大豆イソフラボンを摂取したいですね。
大豆レシチンの効果
大豆には、レシチンという栄養素も含まれています。
細胞膜は血液中の酸素や栄養素を取り入れ、
細胞内の老廃物を排出する役割を担っていますが、
レシチンはこの重要な細胞膜を構成している成分なんです。
また、レシチンには乳化作用があり、
動脈硬化の原因であるコレステロールや中性脂肪を分解して、
血管壁にこびりつかないようにしてくれる働きがあります。
大豆サポニンの効果
大豆に含まれる注目すべき栄養素には、
大豆サポニンもあります。
大豆サポニンは大豆の苦味成分ですが、
強力な抗酸化作用があり、がん予防や動脈硬化予防、
アンチエイジング効果が期待できます。
またコレステロールや中性脂肪を低下させてくれるだけでなく、
消化管からの脂肪の吸収を抑えてくれる働きがあるため、
肥満解消やダイエットにも良い成分と言われています。
大豆には、植物性たんぱく質だけでなく、
このような生活習慣病予防などに効果のある栄養素が
豊富に含まれていますので、
日常的に大豆や大豆製品を食べるようにしたいですね。