砂糖の摂取は1日25gまで!ジュースや缶コーヒーに含まれる砂糖の量を知りましょう。
砂糖は1日25gまで
3月5日にWHO(世界保健機関)は、
健康上のリスクを防ぐために、
1日に摂取する糖類をエネルギー摂取量全体の5%未満に
抑えるべきであるという新たな指針の草案を発表しました。
1日のエネルギー摂取量を2000kcalとすると、
その5%は100kcalです。
砂糖のカロリーは100gで384kcalですので、
1日に摂取OKな砂糖の量は25g(96kcal)となります。
WHOは2002年に砂糖からの摂取カロリーは、
1日全体の摂取カロリーの10%未満に抑えるべきだ
との指針を示していましたが、今回の変更では
「10%未満に抑えるべき」との表現は残しつつも
「さらに5%未満に減らすことを提案する」
という指針を付け加えています。
農林水産省のデータによると、
現在の日本人の1日平均砂糖摂取量は45gですので、
半減させないと、今回のWHOの指針を満たせなくなります。
和食は、料理の中に調味料として砂糖を使用しますので、
日本の場合、ほかの国よりも砂糖摂取量を減らすのは
難しいかもしれません。
ジュースの中には大量の砂糖が
砂糖摂取量を減らすのが難しいといっても、
健康のためには1日25gまでを達成しなくてはいけません。
現在の食生活の中で、砂糖の摂取量を減らすためには、
飲み物を見直してみましょう。
仕事中の休憩やちょっと喉が渇いた時、
缶コーヒーや炭酸飲料などを飲む習慣はありませんか?
缶コーヒーや炭酸飲料の中には、
驚くほどたくさんの砂糖が含まれているんです。
一例を挙げてみましょう。
350ml缶のコーラには39g、
缶コーヒー(180ml)は種類にもよりますが10~15g、
加糖の紅茶飲料は500mlで30~35gも
砂糖が含まれているんです。
1日の砂糖摂取量の上限は25gですので、
コーラは1缶、缶コーヒーは2缶でアウト、
紅茶飲料は300ml程度しか飲むことができません。
市販の清涼飲料水には、
意外なほどたくさんの砂糖が含まれているんですね。
その分、ジュースや缶コーヒーの量を減らして、
無糖のお茶やコーヒー、水に切り替えれば、
砂糖の摂取量はすぐに減らすことができます。
砂糖を取りすぎるとどうなる?
なぜ、WHOは砂糖の摂取量を
厳しく制限しているのでしょうか?
砂糖の過剰摂取は、肥満や糖尿病の原因となります。
肥満はあらゆる生活習慣病の原因となりますし、
糖尿病が進行すれば、動脈硬化を招くだけでなく
腎不全や神経障害などの合併症があらわれます。
また、砂糖は虫歯の原因にもなります。
口腔内の細菌は、
糖分を利用して虫歯の原因である酸を作り出します。
これ以外にも、砂糖はうつ病や生理痛の悪化などと
関連しているという研究結果も出ています。
砂糖の摂取はできるだけ控え、
1日25gを守るようにしましょう。